auがPCとケータイのポータルを統合、DIONも「au」ブランドに変更へ。

2007/07/30 17:45 Written by コ○助

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パソコンで購入した音楽データやビデオクリップをケータイに転送できる「LISMO」や、ブログやアルバム、ニュースなどをパソコン向けに提供するポータル「DUOGATE」など、ほかのキャリアに比べ、パソコンとケータイの垣根を取り払うための施策を積極的に導入してきたau。収益面やアクセス数、利用率など、その成否の評価はまだ分かれるところなりが、auの姿勢自体は評価する向きも多いなりよ。パソコンとケータイのシームレスな連携によってユーザーの利便性を高めるのはもちろん、進化するケータイがますますパソコン化していく近い将来に備え、今からコンテンツをじっくり育てたいという狙いも見え隠れするなりね。

そんなauが次の一手として用意していたのが、パソコン向けとケータイ向けのサービスを一体化させたポータル「au one」の開設。現在、KDDIが提供しているauの「EZweb」ポータルと、パソコン向けのプロバイダ「DION」のポータル、そして件の「DUOGATE」の3つを統合し、ひとつの大きなポータルとして運営していくことになったなりね。

「au one」で提供されるのは、天気予報や乗換案内に代表される便利ツール、音楽やゲームといったエンタメ系コンテンツ、ショッピングモールやオークションを核としたECコンテンツなどなど。いずれもリモコン型のインターフェースを採用しており、ケータイやパソコンの数字キーでダイレクトにアクセスできるような仕掛けを用意しているなりよ。

そして、「au one」の肝であり、最大のウリになりそうなのが、Googleが提供するメールサービス「Gmail」の技術を利用した「au one メール」。容量2GBのメールボックス、迷惑メールのフィルタリング機能、検索機能といった基本的な仕様は「Gmail」と同じWebメールサービスなりよ。利用には申し込みが必要なりが、料金は無料。パソコンとケータイの双方からアクセス可能で、申し込みをしたauユーザーには「@ezweb.ne.jp」のメールアドレスのほかに「@auone.jp」のメールアドレスが付与されるなりね(「au oneメール」はauの契約者以外でもパソコンからの利用は可能)。先日、ライブドアも「livedoorメール」のリニューアルに伴い、「Gmail」のシステムを採用すると発表したばかりなりが、こうした事例は今後も増えていきそうなり。

なお、今回のポータル統合にともない、プロバイダの「DION」の名称そのものも「au one net」に変更するなり。1997年に当時のDDI(第二電電株式会社)が始めた「DION」の名称は、10年の節目とともに姿を消すことになるなりね。KDDIとしては、auの名をケータイ以外にも広げることで、ブランド力を高めていくのが狙いなり。

ポータル「au one」の開始も、「DION」の名称変更も9月下旬を予定。auユーザーの人はお楽しみに。

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