フィギュアスケートの織田信成選手、酒気帯び運転で涙の謝罪会見。

2007/07/27 19:06 Written by コジマ

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2005年の世界ジュニア選手権で日本人男子として2人目となる優勝を果たしたフィギュアスケートの織田信成選手(1人目は02年の高橋大輔選手、06年は小塚崇彦選手が優勝)。05-06シーズンからシニア大会に参加し、NHK杯や四大陸選手権で優勝。昨季もスケートアメリカで優勝、グランプリ(GP)ファイナルで3位など好成績をおさめ、2010年開催のバンクーバー五輪をはじめ将来を大いに期待されている選手なのだ。

高橋選手と同じ関西大学に通う織田選手、今年3月に20歳になったばかりなのだけど、飲酒が“解禁”されて早々、7月26日に酒気帯び運転で検挙されてしまったのだ。そのため、織田選手は同大千里山キャンパスで記者会見を開き、涙ながらに経緯の説明と謝罪を行った。

織田選手は26日夜、大阪・梅田の焼肉店で大学の教授らに競技生活と学業の両立について相談。その際、ジョッキ2杯のビールと焼酎の水割りを1杯飲んだのだとか。2時間半ほど飲食した後、電車で大阪府高槻市にある自宅近くの駅まで行き、駅からはミニバイク(原付)に乗って帰宅した。その途中で飲酒検問中の警察官に呼び止められたのだ。

飲酒検査の結果、呼気1リットル中から0.3ミリグラムのアルコールが検出された。これは現在の酒気帯び運転の基準値である0.15ミリグラムの2倍で、規制強化前の基準値0.25ミリグラムも超えていたのだ。これにより織田選手は、道交法違反容疑で書類送検されることとなった。ちなみに、0.25ミリグラム以上では減点(実際は加点)13点となり、少なくとも90日間の免許停止となる。

織田選手は、会見で「酔いがさめていたので大丈夫だと思った。酒気帯び運転と分かっていたのに乗ってしまった自分が情けない」」と話し、「応援・支援してくださった多くの人の信頼を裏切り、申し訳ありません。自分を戒めて練習に励みます」と、涙ながらに謝罪した。また、会見に同席した関西大学の芝井敬司副学長や、当日一緒にいたアイススケート部顧問の奥和義学生センター所長も、「(その場にいた教職員に)十分な配慮があったとは言えない面もあった」「織田選手がミニバイクで帰宅することは全く知らなかった。目配りも必要だったのではないかと深く反省している」(サンケイスポーツより)としている。普段、織田選手がスクーターで最寄駅まで行っていることを知らなかったら注意できないし、これは仕方ない気がするのだ。

これを受けて、日本スケート連盟の常山正雄専務理事は「自覚が足りない。織田本人を聴取してからの話になるが、このようにお騒がせをしたわけで連盟としては注意、指導徹底をしないといけない」(日刊スポーツより)と怒り心頭。倫理委員会で処分を検討するとしている。

長野県南牧村で7月28日に行われるアイスショー「野辺山サマーフェスティバル・オン・アイス」の出演自粛が決まっているようだけど、GPシリーズ第2戦スケートカナダなども出場自粛となれば、今季の成績に影響が出てきそう。いずれにせよ、ファンにとってはとても残念な話なのだ。

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