普通の神社に「オタク」が大集合、近隣住民は警戒・困惑。

2007/07/24 22:24 Written by コジマ

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埼玉県東部にある久喜市。「クレヨンしんちゃん」で一躍全国区となった春日部市の近くに位置し、ベッドタウンとしても機能している。その久喜市に近い北葛飾郡鷲宮町あるごく普通の神社、鷲宮神社で近頃異様な光景が見られると話題になっている。なんでも、アニメファンが大挙来襲しているそうなのだ。いったい、この神社に何があったのだろうか。

「普通の神社」ではあるけど、鷲宮神社は関東最古の由緒ある大社。神田明神や日枝神社とともに、明治政府から東京十二社(准勅祭社)に指定されたこともある格式高い神社なのだ。なぜこの神社にアニメファンが集結しているのかというと、久喜市が「らき☆すた」という人気アニメの舞台となっていて、鷲宮神社をモデルとした神社も登場。そのため、鷲宮神社一帯は「聖地」とされ、アニメファンが“巡礼”しているようなのだ。

ところが、これに対して住民は困惑しているようで、近隣の学校では「不審な方が最近多くなっているから気をつけよう」という話まで出ているのだとか(「我ら久喜市民のHP」より)。たしかに、特徴のある格好をしたアニメファンが突然増えれば、近隣の人たちは驚くのではないだろうか。「我ら久喜市民のHP」でも、「私の娘も怖がっていました。別にこのような趣味を否定するのではありませんが、子供たちが怖がらないように配慮をしていただきたいものです。」といった書き込みが散見される。

アニメ雑誌にも「聖地探訪」が特集され、鷲宮神社はなどの「名所」が紹介されているのだけど、「ここでは騒いだり、通行を邪魔するような行動派、近隣の住人の皆さんや通行をする方たちのご迷惑になります。」などの注意事項も掲載している。

被害や不満が具体的に報告されたわけではないようで、“巡礼者”たちはきちんと「注意事項」を守っているみたい。訪れるだけで警戒されるアニメファンたちも気の毒な気がするけど、「我ら久喜市民のHP」に掲載されているアニメが描かれた「萌え」な絵馬を見る限り、アニメに関心がない人にとってあまり歓迎できる現象ではないかも。

とはいえ、秋葉原のようにほかのアニメ文化があるわけではないので、このブームが去ればアニメファンの“巡礼”は終息しそう。不安に思う住民が慣れるのか、それともブームの終焉が先なのか……。

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