父にとって、愛しい娘の夫という存在は一体どういうモノなのでしょうか？ 女であるウォール真木は知る由もないのですが、例えば我が家の娘たちが将来結婚したとして、ウォール家のダンナだったらその義理の息子たちを、多かれ少なかれ敵対視するんじゃないかと思います。なんてたって、愛する娘たちを奪っていった男たちですから（笑）。

まあ、それは冗談として（本当は冗談どころじゃないんですが、個人的に……）、先日イスラエルに住むとある父親の元に実娘の夫が尋ねてきた時、この男性は実に大人の対応をしたといえましょう。この義理の息子いわく、

「お義父さん、どうやら妻が浮気しているみたいなんです……（汗）」

と、いきなり娘の不貞を訴えてきたのですから。驚いたでしょうが、でもそこで義息子を叩き出すこともせず、なんと義理の父は、彼のために探偵を雇うことを思いついたのです。なんて優しい……。これって男同士の絆とか、そういうのなのかしら？

なにはともあれ、雇われた探偵が娘を尾行し、浮気の現場を突き止めようとしたのです。が、事実は思わぬ方向に。結果として娘の潔白は証明されたのですが、皮肉にも彼女の母親、そう当の父親の妻が浮気している現場を、探偵が偶然取り押さえてしまったのです。

これにはお父さんも大ショック。傷心のまま、離婚の申請をしたそうですが、気になるのは、この思わぬ展開に義理の息子はどんな立場にいるのか……？ きっと気まずいだろうなぁ。