「ペン回し」のメジャー化目指し協会設立、8月には国内初の大会も。

2007/07/18 22:35 Written by コジマ

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早食いや口笛など、小学生のときに友達と競った遊びでも、技術を高めた人が集まれば立派な競技となっている。今年も7月4日に米国で行われたホットドッグ早食い大会では、惜しくも準優勝となった小林尊さんをはじめ出場者の食べっぷりは壮観だったし、今年4月に開催された口笛世界大会での日本人奏者たちの演奏ぶりは見事だったのだ。

こうした中、これまで“授業中のヒマつぶし”とされていた「ペン回し」が、メジャー競技化しつつあるのだという。ペン回しは、海外では「ペンスピニング(Pen Spinning)」という名前で知られており、欧米や韓国ではジャグリングの一種として認められるほど認知度が高いのだとか。今年1月に世界大会(World Tournament 07)が開かれるまでになっているのだ。世界中から80人ほどが参加したこの大会、初代チャンピオンには韓国のKTH氏が輝いている。

ひと口にペン回しと言ってもさまざまな技が存在し、「ペン回し資料室」というサイトによると、技の系統は「ノーマル系」「ソニック系」「ガンマン系」「パス系」「インフィニティ系」に大きく分かれている。ぼくらが子供の頃にやっていたペンを弾いて親指の上を1回転させる技は「ノーマル」、中指と薬指の間から人差し指と中指の間に移動させる技は「ソニック」になるのだ。

これに、回転数によって「ハーフ(半回転)」「シングルアクセル(1回転半)」「ダブル(2回転半)」「トリプル(3回転)」、動きによって「スキップ(指2本以上使う技)」などが付く。例えば、「ノーマル」を半回転多く回すと「(ノーマル)シングルアクセル」になり、指2本を飛び越える「ソニック」は「スキップソニック」となるのだ。このほか、「ハーモニカル(順回転と逆回転を交互に行う連続技)」などのコンボ技が存在し、それぞれの1〜3の難易度が設定されている。言葉だけではよく分からないという方は、同サイトで動画を配信しているのでぜひご参考に。

ぼくは難易度1.5の「ハーモニカルソニック」まではできるのだけど、同サイトの管理人ayshさんらによるビデオで披露されている神業的テクニックの前では、まさに“ヒマつぶし”になってしまうのだ。

こうして日本でもネットを中心に盛り上がってきているペン回し、ayshさんら有志は世界に後れを取るまいと、対外的な活動を目的とした「日本ペン回し協会」を設立した。仮設ながら公式サイトも設置し、7月15日には東京・月島で第1回の総会を開いたのだ。8月には国内初の大会も開催する予定で、今後、日本から世界一のペンスピナーが登場するかもしれない。

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