得点圏打率0割台打者を敬遠、巨人・原監督の不可解な采配続く。

2007/07/18 06:01 Written by コジマ

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今季のプロ野球ももうすぐ折り返し地点。わが阪神は現在3位の横浜に4ゲーム差をつけられての4位で、今季から導入されるクライマックスシリーズ(プレーオフ)のためには、なんとか3位に入ってほしいところ。しかし、金本知憲外野手が左ひざ内側半月板損傷を抱えながらプレーを続け、今岡誠内野手やアンディ・シーツ内野手も絶不調と、主軸が総崩れ状態。桜井広大外野手や林威助外野手といった若手の活躍が唯一の救いとなっているのだ。

こうした中、7月17日に行われた巨人戦で勝利し、6連敗していた本拠地甲子園球場で約1カ月ぶりに「六甲おろし」がこだましたのだけど、この試合でみせた巨人・原辰徳監督の奇妙な采配が話題となっているのだ。

問題になっているのは、0-0で迎えた五回裏。林外野手がニ塁打を放ち、桜井外野手が四球、続く矢野輝弘捕手が投ゴロの間に走者ニ、三塁となったところで、阪神の岡田彰布監督は藤本敦士内野手の打席に代打・桧山進次郎外野手を送った。藤本内野手は打率.236と不調ながらも桧山外野手はそれを下回る.166。それだけでなく、得点圏打率では藤本内野手が.261と上がるのに対し、桧山外野手には.067とさらに下がってしまうのだ。

この代打にはかなり疑問符がついたのだけど、原監督は岡田監督を上回るような不可解な采配を振るった。得点圏打率0割台の打者に対し、敬遠策に出たのだ。次の打者がここまで好投していたエステバン・ジャン投手であることからなのかもしれないのだけれど、岡田監督は当然のごとく代打を送る。ここで打席に立った庄田隆弘外野手が四球を選び、押し出しに。その後、赤星憲広外野手の適時打などで巨人は一挙に4点を失い、結局4-0で敗れてしまったのだ。

原監督は15日の広島戦でも、7回の好機に5番打者である二岡智宏内野手の打席へ二軍から上がったばかりの小関竜也外野手を代打で送り、小関外野手は三振。好機を生かせず、中日のエース川上憲伸投手に通算99勝目をプレゼントした。また、16日の阪神戦では勝ちこそしたものの、2点リードの三回に1死一塁で二岡内野手に犠打のサインを送り、六回でも2死一塁の4番阿部慎之助捕手の打席で一塁走者が盗塁死している。こうしたことから、ファンやメディアだけでなくベンチからも不満が噴出しているようなのだ。

交流戦まで抜群の強さを発揮していた巨人の失速は阪神ファンとしてはうれしい限りだけど、16日の阪神対巨人戦の視聴率(関東地区)は5.2%。サッカー・アジア杯の日本代表対ベトナム代表戦と同時間帯だったとはいえ、両監督の采配同様、不甲斐ない結果となっている。最近では別の意味で「伝統の一戦」になりつつあるのだ。しかし、岡田監督はいつものこととして、原監督はいったいどうしてしまったのだろうか。

ちなみに、ネット上では15日の広島戦直後に立った「代打小関を例えると?」という掲示板に「代打桧山」「いや、桧山敬遠 じゃね?」という予言のような書き込みがあって、17日の試合後はおおいに盛り上がったようなのだ。

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