アドマイヤムーンが海外移籍へ、モハメド殿下が40億円オファー。

2007/07/17 17:43 Written by コ○助

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6月24日に行われた今年の「宝塚記念」(G1)で、ファン投票1位のメイショウサムソンを1/2馬身抑え、国内G1初制覇を果たしたアドマイヤムーン(牡4、栗東・松田博)。デビュー当初から素質の高さは評判を呼び、「札幌2歳S」(G3)、「共同通信杯」(G3)、「弥生賞」(G2)と順調に勝ち鞍を重ねてクラシック本番に臨んだなりが、「皐月賞」は1番人気に押されながら4着、「日本ダービー」は7着と、結局勝利を手にすることはできなかったなりよ。

もともと中距離を得意とすることから、秋シーズンはクラシック最後のレース「菊花賞」には向かわず、古馬の競合が集う「天皇賞・秋」に参戦。この厳しいレースで3着に入り、さらには余勢を駆って初の海外遠征となる「香港カップ」(G1)に参戦(結果は2着)と、2006年はG1のタイトルには手が届かなかったものの、「アドマイヤムーンここにあり」という存在感は十分に見せつけたなりよね。

そして迎えた今年、2007年はアドマイヤムーンにとって大ブレイクの年となったなりよ。2月の「京都記念」(G2)を快勝後、2度目の海外遠征となる「ドバイデューティフリー」(アラブ首長国連邦、G1)では見事に世界の強豪を蹴散らして優勝、香港へと転戦した「クイーンエリザベス2世カップ」(G1)では3着に食い込み、さらに帰国後初レースとなった件の「宝塚記念」でも優勝と、今年後半の活躍次第では年度代表馬も夢ではないほど、世界を股にかけた活躍を見せてくれているなりね。

この活躍に目をとめたのが、世界的な大馬主として知られるモハメド殿下(ドバイ首長国首長、アラブ首長国連邦副大統領)。殿下は、特に地元「ドバイデューティフリー」での快勝が心に残ったようで、アドマイヤムーンの近藤利一オーナーに対し、同馬の譲渡を申し入れたというなりよ。その金額はなんと40億円。現役の競走馬としてだけでなく、種牡馬としての権利も含まれた金額ではあるなりが、それでも破格には違いないなりね。もし、近藤オーナーがこのオファーを受諾すれば、アドマイヤムーンは英国に拠点を移し、英国調教馬として世界を転戦することになるなりよ。

過去に、日本調教のG1馬が海外に移籍したケースは、フランスの「モーリス・ド・ギース賞」(G1)を制したシーキングザパール、「ジャパンダートダービー」(統一G1)やドバイの「ゴドルフィンマイル」(G2)などを制したユートピアの2頭しかいないなりが、この2頭と比べてもアドマイヤムーンの移籍金はズバ抜けているなりね。近藤オーナーはオファーを受諾する方向で検討していると伝えられているので、アドマイヤムーンが日本で走る姿はもう見ることができないかも(国際G1への凱旋参戦を除き)。競馬ファンにとっては寂しい話なりが、今後、日本を飛び出したアドマイヤムーンがどのような一生を送っていくのか、注目しておきたいところなり。

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