麻薬の「運び屋」も低齢化? 16歳少女2人が密輸容疑で逮捕。

2007/07/13 14:28 Written by Maki K Wall@駐米特派員

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海外旅行をする時に、空港でチェックインの際に聞かれる質問に

「他人から受け取った、内容不明な品物を持っていますか?」

というのがあります。知らず知らずのうちに麻薬などの違法なブツを持ち運んでいないか? というセキュリティー関連の質問ですね。確か中国やシンガポールでは、国籍に限らず麻薬関連の犯罪者に対しては、極刑を課しています。それくらい密輸行為は重罪ですから、身の回りは常に潔白に、ですね。

しかし危険が付きまとう分、その報酬も法外なのが「運び屋」のお仕事。なのでお金に目がくらんで、一般人もこの犯罪に手を染めてしまうことが多いとか。密輸をたくらむ側としても本当の一般市民を利用した方が、疑われるケースが少ないと知っているのでしょう。変なところで利害の一致がなされておりますな……。

それにしても今回発覚した密輸の未遂事件では、その「運び屋」が英国在住の16歳の少女2人だったというから驚き。なんでも彼女たちは親に、学校の研修旅行でフランスに行くと嘘をつき、ガーナに渡航。その帰りの便に乗り込む際、なんと6.5キロものコカインを所持していたというのです。末端価格は約7,300万円だというから、さらにビックリ。

彼女たちは

「友人の男の子に頼まれただけ、自分たちが運んでいた品物の内容なんて判らなかった」

と逮捕後訴えているそうですが、親に黙ってガーナに行ったこと、さらに滞在中の宿泊代や食費など、出費を全て見知らぬ人から受け取っていたこと、そして荷物を運ぶ代わりに3,000ポンド(約750,000円)を受け取る約束をしていたこと。どれを取っても知っていてやっていたとしか……。

ちなみにガーナでは、麻薬密輸で有罪になった場合、10年以上の禁固判決が言い渡されるそう。……まあまだ死刑になるよりはマシだけど、身から出たさびとはいえ、少女2人にはちょっとばあかり重過ぎる判決ですなぁ。

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