(このコラムには映画のネタバレが含まれている可能性があります。ご注意下さい)
5月中旬から夏休みモードに突入した米国。ハリウッド映画界では、「シュレック 3」「スパイダーマン 3」、「パイレーツ・オブ・カリビアン/ワールド・エンド」と、3大シリーズ作品が、夏の封切作品として公開されました。しかし夏休みは9月まで……。余裕で3か月半は続きますから、最初に大物を公開させてもその後が続かなきゃ、活気が出ません。果たしてこれから夏の終わりまで、見モノの映画は登場するのでしょうか? 気になる公開予定のハリウッド映画を、今回はシリーズ・コラムでお届けします。
今回ご紹介するのは今年7〜8月に公開される予定の作品。日本でも話題となっている映画や、反対に日本ではDVD発売のみで終わってしまうかもしれない、レアな作品まで、いろいろ厳選してみました(カッコ内は公開予定日)。
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I Know Who Killed Me"(7月27日)
リンジー・ローハン主演のスリラー。2週間行方不明なっていた高校生オードリー(ローハン)が発見された時、小さな町に衝撃が走ります。彼女が体験した恐怖もさることながら、彼女は自分がオードリーではなく別人だと証言。本物の彼女はまだ誘拐犯に監禁されたままだと言い張るのです。そして彼女を誘拐した連続殺人犯の男が、口封じのためにオードリーを探し出した時、衝撃的な事実が……。
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The Bourne Ultimatum"
マット・デイモン主役の「ジャック・ボーン」シリーズ第3弾。これで原作シリーズが全てが映画化されたことになります。記憶を失ったCIAの工作員が、自分のアイデンテティーを取り戻そうとしながら、数奇な事件に巻き込まれていくという、アクションストーリーです。今回はモスクワを初め、パリ、ロンドン、マドリッド、そしてNYを舞台に彼が飛び回ります。彼を捕らえようとする一味の目的は一体何なのか。彼の過去に何があったのか。今回こそ明かされる?
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Daddy Day Camp"(8月8日)
2003年公開の "Daddy Day Care"(邦題は「チャーリーと14人のキッズ」)の続編。会社をクビになったエリートのパパが、怪しげな保育園に子供を入れるくらいなら、自分の家でデイケア・センターを作ってしまえ! と思いつくコメディ映画でしたが、エディー・マーフィのうろたえぶりが最高でしたね。今作品ではパパ役がキューバ・グッディングJr.(1996年の「ザ・エージェント」でアカデミー助演男優賞を受賞)に引き継がれ、夏の小学生のためのサマー・キャンプを主催するというお話。彼らが世話する子供たちが、これまた曲者ばっかりで面白そうです。
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Stardust"(8月10日)
ミシェル・ファイファー、ロバート・デ・ニーロ、クレア・デインズ、シエナ・ミラーら、豪華キャストが送るファンタジー物語です。空想の世界にある、とある町の青年。美しい女性の心を得るために、ある晩2人で見た流れ星を、探し出してプレゼントすると約束します。運よくその星を見付けた彼ですが、それは隕石などではなく、美しい妖精だったのです。そして彼女の不思議な力を求めて魔法の世界から追いかけてくる、魔女や海賊船……。アドベンチャーいっぱいのファミリー映画に仕上がっているようです。
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The Invasion"(8月17日)
スペースシャトルが原因不明の事故で墜落し、その墜落現場から逃げ出した、とある「地球外生命体」。眠っている人々に「感染」し、姿形を変えないまま、その行動だけを異常にしていくのです。精神科医のキャロル(ニコール・キッドマン)と、ベン(ダニエル・クレイグ)は、この不思議な現象にいち早く気付き、その正体を暴こうと立ち向かうのですが。周囲にはどんどん感染者が増えてゆき、誰を信じたらいいのか判らない状態。さらに眠れないという苦痛がどんどん彼女たちを追い詰めていきます。
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Eleven Men Out"(8月24日)
2005年のアイスランド作品 "Strakarnir okkar" が米国で公開されるにあたり、タイトルが "Eleven Men Out" に改名されました。ゲイであると公表したプロサッカーのスター選手が、その後ずっとベンチに座らされるなどの嫌がらせを受けてしまいます。これに我慢がならなかった彼、なんと自分と同じ境遇のゲイ選手を集めて、ひとつのチームを作ってしまいました。漁師気質が根強いマッチョなアイスランドの男たちを相手に、ゲイの自分たちがどれだけ受け入れられるかは、彼らのサッカー選手としての成功にかかっています。
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Mr. Bean's Holiday"(8月24日)
1997年の「Mr.ビーン」から10年。ファンお待ちかねのシリーズ新作です。教会の福引でなんとカンヌ旅行を勝ち取った彼、ほくほくと出発するのですが、もちろんMr.ビーン。道中はハチャメチャです。途中フランスやスペインで足止めをくらったり、いつのまにか、子供と売れない女優という同伴者が出来たり……。無事にカンヌまで到着出来るのかなぁ? それにしても、周囲にこんな騒ぎを起こしてばかりの人がいたら正直迷惑だけど、どうしてこんなに憎めない人なんでしょうねぇ、Mr.ビーン(笑)。
(おわり)