開催までいよいよ1カ月強となったSUMMER SONIC 07。今年は大阪会場の移転があって、アクセスの不便さが指摘されているけど、開放的な空間で都市フェスを味わえるのはうらやましい限り。キャンプ・エリアも新設されるとか。一方、東京会場もメイン会場から浜田川を隔てた場所にテント・サイト「SEASIDE VILLAGE」を開設。宿泊はできないようだけど、マリンスタジアムにずっといる人にとっていい休憩場所となりそうなのだ。

期待感が高まるサマソニに、またもや新たな出演者が発表された。第15弾となる今回は、以下の4組。東京公演のみという出演者が多いのは、ちょっと残念なのだ。

【8月11日東京／8月12日大阪】
ジェロ （フランス）　ビーチステージ　※東京のみ
音速ライン （日本）　ビーチステージ　※東京のみ

【8月12日東京／8月11日大阪】
ザ・ホロウェイズ （英国）　ビーチ／パークステージ
レヴァランド・アンド・ザ・メイカーズ （英国）　アイランドステージ　※東京のみ

ジェロは、フランス出身のシンガー・ソングライター。フレンチ・レゲエやカリプソをふんだんにちりばめたフォーキー・サウンドとハスキー・ボイスが魅力で、ビーチステージの雰囲気にぴったりなのだ。公式サイトでは、試聴できるほか歌詞やコードも公開しているという親切ぶり。タイムテーブルによるけど、気になる出演者が増えたのだ。

また、この日のメインステージでトリを務めるアークティック・モンキーズと同郷で、アークティックやミルバーンら“シェフィールド・グループ”のボス的存在であるレヴァランド・アンド・ザ・メイカーズの出演決定もうれしい限り。このバンドのフロントマンであるジョン・マックルーアは、アークティックのフロントマン、アレックス・ターナーとバンドを組んでいたこともあり、『フェイヴァリット・ワースト・ナイトメア』の11曲目「オールド・イエロー・ブリックス」に参加。ファースト・アルバム『ホワットエヴァー・ピープル・セイ・アイ・アム、ザッツ・ホワット・アイム・ノット』でジャケットを飾っている喫煙男のお兄ちゃんなのだ。

典型的なシェフィールド・サウンドで、アークティックほど疾走感はないものの、洗練されている感じは“ボス”ならでは。気になる人は、MySpaceページでぜひチェックを。もうちょっと大きなステージで観たかったなあ。

今回の発表で唯一、両公演に出演するザ・ホロウェイズも、UKの注目バンド。リバティーンズのようなパンクからフラテリス的な明るいポップ・チューンまでこなし、底抜けに明るい曲調がビーチ／パークステージを盛り上げてくれそう。本国で評判となっているステージングにも期待なのだ。こちらもMySpaceページで楽曲チェックができるので、ぜひ。

東京公演の2日通し券と8月11日の1日券が売り切れ、今年からメッセージを入れることができるようになった「サマソニ特製ちょうちん」（3000円）の申し込み締め切りまであとわずか。アフター・パーティーへのオフスプリングやMXPXの出演も決定し、開催に向けて徐々に盛り上がってきているのだ。