映画界に大きな足跡、台湾の巨匠・エドワード・ヤン監督が死去。

2007/07/02 04:46 Written by コ○助

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映画の見方には、一般的に3つの見方があると言われているなり。ひとつは出演する役者が好きで観る、もうひとつはストーリーが好きで観る、そして演出をする監督が好きで観る。どの見方が良い/悪いということではなく、人それぞれの好みに合った見方があるなりが、コ○助は昔から監督で映画を観るタイプ。一人の監督が作品を積み重ねていくごとに見せる、作風の変化を見ていくのが好きなりね。初めて出会った作品が素晴らしかったときには、その監督の過去の作品までさかのぼってチェックするようにしているなりよ。

そんなコ○助が心の底から「好きな映画監督」なのは5〜6人くらい。それほど多くはないと思うなりが、その中の一人に台湾のエドワード・ヤン監督がいるなり。初めて観た作品は、1961年の夏、台湾で実際に起きた事件をベースに描いた「クーリンチェ少年殺人事件」。「グリーン・デスティニー」(アン・リー監督)や「2046」(ウォン・カーウァイ監督)などの世界的に高評価を受けた作品に出演し、いまやアジア映画界を代表する俳優となったチャン・チェン(張震)のデビュー作でもある作品なりよ。

この作品はビデオ化されており、上下巻で4時間にも及ぶ大作なりが、時間を忘れてアッという間に観終わってしまったほど、グイグイと引き込まれたのを今でもよく覚えているなり。アジア映画界を代表するウォン・カーウァイ監督のような比較的ポップで洒落たイメージの作品に比べると、重く、人間臭さがにじみ出た作品なりが、それがまだ若かったコ○助には強烈な印象を植え付けたなりね。以降、エドワード・ヤン監督の作品をすべてチェック(と、言っても寡作の人なので、それほど作品数はないなり)、ずっと「好きな映画監督」としてコ○助の心に存在していたなりよ。

でも、エドワード・ヤン監督は29日、米国カリフォルニア州ビバリーヒルズの自宅で、結腸がんによる合併症のため他界してしまったなり。2000年に製作し、カンヌ国際映画祭の監督賞を受賞した「ヤンヤン 夏の想い出」以来、ずっと新作を撮らない期間が続いていたなりが、どうやら7年近くに渡ってがんの闘病生活を送っていたようなりよ。

享年59。まだこれからたくさんの映画を撮れる年齢だけに、この若さでの他界はファンの一人として非常に悔しく、悲しく、寂しいなり……。

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