日本人の生活に根ざしている漫画。かつては子供の読み物とされていたのだけど、近年は文化人と呼ばれる人たちからも絶賛される。また、世界中で出版されることが多く、日本が誇る文化の1つとなっているのだ。

次々に素晴らしい作品が生まれてきている漫画だけど、主人公はもちろんのことながら、さまざまな個性を持った脇役たちが物語をさらに面白いものにしてくれる。魅力的な脇役なくして名作なしなのだ。こうした名脇役について、オリコンが高校生から40代の男女1000人を対象にインターネットを使って調査し、そのランキングを発表した。

男性と女性で意見が分かれたのだけど、総合で1位になったのは、「ドラえもん」のキャラクター、ジャイアン（剛田武）。ガキ大将でいじめっ子ながら、「ときどき頼りになる」「案外友達思いなところもあるから」など擁護する回答が多かったみたい。たしかに、映画版では友情に厚く、頼りになる存在なのだ。「この人が居なければ、物語が成り立たない」という意見も少なくなかったとのこと。そのジャイアンからの被害を最も受けているのび太も、総合4位に選ばれている。

男女ともに2位に選ばれ、総合でも2位となったのが、「ルパン三世」の銭形警部（銭形幸一）。ルパンをしつこく追う刑事ながら人情味が豊かで、ルパンが偽装で死んだときは本気で泣き、出家したこともあった。ジャイアンと同じく「彼がいないとルパンは成り立たない」という意見が多く、「しつこくルパンを追いかける姿に同情」する女子高校生もいたのだ。ルパンに匹敵するほどの魅力を持っており、映画「カリオストロの城」のラストでは、アニメ史上に残る名ゼリフを残している。「ルパン三世」のキャラクターは、次元大介も総合6位に選ばれているのだ。

総合3位は、女性のベスト5に入らなかったにもかかわらず、男性の圧倒的な支持を得た「ドラゴンボール」のクリリン。孫悟空の親友で、最初はちょっとエッチなキャラクターだったのだけど、後半には悟空らとともにシリアスな闘いを繰り広げ、地球を救っている。「強いわけではないが、要所要所に出てきていい仕事している」とする意見や、「クリリンがいたからこそ地球は救われた」する回答が多く、隠れた男気に惚れた人も多いようなのだ。

こうして物語を彩る名脇役たち、みなさんが好きなキャラクターは入っていましたか？


☆マンガ名脇役ランキング（オリコン調べ）

1. ジャイアン（ドラえもん）
2. 銭形警部（ルパン三世）
3. クリリン（ドラゴンボール）
4. のび太（ドラえもん）
5. ねずみ男（ゲゲゲの鬼太郎）
6. 次元大介（ルパン三世）
7. 流川楓（スラムダンク）
7. L（デスノート）
7. おじいちゃん（ちびまる子ちゃん）
10. レレレのおじさん（天才バカボン）
10. ラオウ（北斗の拳）
10. シャア・アズナブル（ガンダム）