番号ポータビリティの利用者に調査、3割が「予想より高くなった」。

2007/06/21 14:08 Written by コ○助

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昨年10月24日に始まった番号ポータビリティ、皆さんはもう利用してみたなりか? 「電話番号はそのままに、キャリアを移行できる」というユーザーが大きな恩恵を受ける制度として注目を集めたなりが、蓋を開けてみれば各社の思惑ほどユーザーの移動はなく。激しいユーザーの移動によってキャリアの屋台骨を揺るがす……ほどのインパクトは、今のところない状態なり。まあ、恒久的に続く制度なので、開始から半年超で評価を下すのは早計。まずはユーザーがひとつのキャリアに縛られずに済むようになったことを歓迎したいなりね。

さて、実際に番号ポータビリティを利用したユーザーが、キャリアを変更してみて率直にどのような感想を抱いているのかは気になるところ。そのあたりについて、ブランド総合研究所が実態調査を行っているなりよ。要点を簡単にまとめておくと。

・昨年10月24日から現在までの間にキャリア変更をしたユーザーは、全携帯ユーザーの6.2%。そのうち番号ポータビリティを利用したのは64.4%。
・この数字から3人に1人は番号ポータビリティを利用せずにキャリア変更している。
・キャリア変更の検討項目は「料金」が中心。
・キャリア変更後、「予想より安くなった」と答えたのは17.7%、「予想通り」が38.8%、「予想より高くなった」が29.8%。
・ソフトバンクにキャリア変更したユーザーは、「安くなった」が74.6%。

この調査に従えば、番号ポータビリティの利用率は携帯ユーザーの10%に満たないことが分かるなり。また、多くは現在利用しているキャリアの「料金」への不満が、番号ポータビリティを検討する大きな動機になっていることが改めて明らかになったなりよ。そして、その不満を吸収するべく、価格攻勢をかけているソフトバンクの満足度が高くなっているなりね。

電話番号はそのままでもメールアドレスが変わってしまうため、現在のキャリアに不満を抱きつつも、なかなか番号ポータビリティの利用に踏み切れない人も多いのでは。このあたりの壁を取り払えるような施策を検討して、さらにユーザーの利用しやすいサービスになって欲しいものなり。

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