米ヤフー、米国最大のSNS「MySpace」買収でニューズ社と交渉か。

2007/06/20 23:01 Written by コ○助

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他の追随を許さないほど業績好調な日本のヤフーとは異なり、本国・米国のヤフーは火の車。検索の分野で強力なライバルとして立ちはだかるGoogleの勢いに圧倒されていることが影響して広告収入が低迷、株価も1年で約10%も下落するなど、株主たちの怒りは頂点に達しているなりよ。12日に行われた株主総会では経営陣を批判する意見が相次ぎ、これを受けてテリー・セメルCEOが辞任。後継に創業者のひとりで取締役のジェリー・ヤン氏がCEOに昇格する人事が発表されたなりね。

こうした低迷する状況を打破するべく、今年5月にはマイクロソフトとの合併交渉が行われたと大々的に報じられたのは記憶に新しいところ(※結局は破談)。なりふり構わず、次の一手を講じようとする焦りのようなものも垣間見られるなりが、新たに大きな提携交渉の話題が飛び出しているなりよ。世界的な「メディア王」ことルパート・マードック氏が率いるニューズ・コーポレーション(以下ニューズ社)と、米国最大のSNS「MySpace」買収に向けた交渉が始まったというなりね。

この交渉を報じている英国のTimes紙によると、交渉の内容は次のとおりなり。

・ニューズ社は「MySpace」を米ヤフーに譲渡(一部/全部かは不明)する代わりに、米ヤフーの株式25%を取得する。
・交渉はまだ予備的な段階で、具体的な提携内容については踏み込まれていない。
・米ヤフーはSNSの買収には前向きな姿勢。

ニューズ社の思惑は「MySpace」の事業をさらに大きなものにするためにも、大きなポータルへの露出を図りたい……というところ。また、一方では50億ドル(約6,000億円)とも言われるダウ・ジョーンズ(ウォールストリート・ジャーナル紙の発行元)買収に向けた資金調達の一環との見方もあるなりね。米ヤフーとしても、まだまだ伸びしろのある巨大なSNSの獲得は業績的にもプラスに作用する可能性が高いことから、この提携自体には前向きとも伝えられているなり。

マイクロソフトとの提携交渉破談の例が直近にあるだけに、どこまで現実味のある話かはまだ分からないなりが、「MySpace」が米ヤフーの傘下に入れば大きな地殻変動が起きるのは間違いなし。交渉の行方に注目なりね。

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