「座頭市」の新作は設定を大胆に変更、綾瀬はるかが盲目の芸者に。

2007/06/14 21:55 Written by コ○助

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勝新太郎を世界的なスターへと押し上げた作品であり、また、北野武監督(主演の名義はビートたけし)を第60回ヴェネチア国際映画祭監督賞受賞へと導いた作品でもある「座頭市」。盲目のやくざ「市」が悪人を斬って捨てる痛快な時代劇として、1960年代から映画やテレビ、舞台など、さまざまなシーンで愛されてきた作品なりよね。かのキューバのカストロ議長も愛した作品なのは、先日お伝えしたとおりなりよ。

そんな「座頭市」の新たなシリーズが、大胆に設定をアレンジした「ICHI」として製作されることになったなり。大幅に変更されるのは主人公の「市」の性別が中年の男性から若い女性になる点。それに伴い、盲目のやくざというキャラクター設定が「三味線を背負った盲目の芸者『離れ瞽女(ごぜ)』」(スポーツニッポンより)になるというなりよ。これまた大胆なアレンジなりね……。

この新シリーズの主演に抜てきされたのは綾瀬はるか。「座頭市」のイメージとは全くかけ離れている上に、それほど演技上手との評価を得ているわけではないのが不安なところではあるものの、中沢敏明プロデューサーは「強くて美しい女性は綾瀬さん以外はあり得なかった」(スポーツニッポンより)と相当自信のあるキャスティングのよう。共演者には中村獅童と窪塚洋介の名前が明かされており、こちらはクセのある役者という意味では「座頭市」の世界観にはマッチするかもしれないなりね。

メガホンを執るのは、映画「ピンポン」の監督としても知られる映像クリエイターの曽利文彦監督。もともとジェームズ・キャメロン監督が率いるデジタル・ドメイン社のCGクリエイターとして映画「タイタニック」の制作に参加していたように、その特殊効果の使い方には定評のある監督なりよね。ちなみに曽利監督は、今年8月には「ピンポン」以来となる5年ぶりの監督作品にして、初めての3Dアニメ作品となる「ベクシル 2077日本鎖国」の公開が控えているなりよ。こちらはすでに世界53か国での公開が決まっているなど、海外からの期待も高い作品なり。

常に新しい映像表現に挑戦している曽利監督の手によって、果たして「座頭市」がどのように生まれ変わるのか。2008年の公開が待ち遠しいなりね。

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