警視庁捜査情報流出で球界・芸能界に激震、有名女優の名前も。

2007/06/14 19:44 Written by コジマ

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これだけ報道されているにもかかわらず、いまだ後を絶たないファイル交換ソフト「Winny」による情報流出。自分の情報だけならまだしも、官公庁や企業などの情報を流出させるというのは社会的にも影響が大きいのだ。

こうした中、またしても大変な資料が「Winny」に流出した。警視庁北沢署の巡査長の個人用パソコンに保管されていたファイルで、警視庁の捜査資料など。なぜ個人のパソコンから流出したのかというと、この巡査長が使用しているパソコン2台のうち1台に同僚のパソコンから今回流出したデータを取り込んでいたようなのだ。「Winny」の利用は許されていないことだけど、2台あるのになぜデータの入っているほうを使ったのだろうか。

これまで昨春に岡山県警や愛媛県警をはじめ全国の警察で流出が相次いでいるのだけど、今回は過去最大級となる約1万件。しかも、監視中の被疑者の写真や通話記録、取り調べ状況、犯罪歴照会結果報告書、個人情報が掲載されている少年事件の書類、性的被害を受けた被害者や捜査協力者の個人情報、自動車ナンバー自動読み取り装置の設置状況などなど、多岐にわたってかなり重要な資料が含まれている。

その中でも、警視庁組織対策4課(元捜査4課)が作成した「超極秘」の資料、指定暴力団の名簿データが流出したことにより、球界と芸能界に激震が走っていると夕刊フジが伝えているのだ。同紙によると、指定暴力団の車両番号や関係先、フロント企業などの捜査データとともに流出した名簿には、「若頭」「舎弟」のほかに「情婦」という項目があり、そこには実在の女性タレントの3人の本名も掲載されているのだという。

そのうちの1人は元グラビアアイドルの有名女優のようで、この女優が手がけるブログへの攻撃も始まっているとのこと。また名簿には、フロント企業の取締役としてプロ野球巨人の現役コーチの名前も挙がっているというのだ。

一方、朝日新聞では、被害者や協力者の個人情報が流出したことによって、容疑者側から仕返しされる恐れがあることを報じている。そういったことが起これば、いよいよ取り返しのつかない事態となりそう。それだけでなく、同紙は口座番号が流出しているため悪用される可能性も指摘しているのだ。

これだけ世間を騒がせているのに、なぜ「Winny」を使い続けるのか理解に苦しむところ。今回流出した資料のほとんどが2004〜05年に作成されたもの、かつ警視庁が独自に作成したもので、現状や実態にそぐわない可能性もある。しかし、球界・芸能界だけでなく、日本中を不安に陥れているこの大事件、まだまだ問題が出てきそうなのだ。

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