産経新聞ら3社、日本版セカンドライフ「meet-me」を年内開始。

2007/06/05 18:54 Written by コ○助

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春先にも始まると言われながら、なかなか日本語版がスタートしない仮想空間「セカンドライフ」。デジタル系メディアのみならず、一般紙やテレビなどでも「セカンドライフ」に関する特集を目にする機会が増えているほか、「セカンドライフ」内でのプロモーションをすでに行っている企業も続出しているので、もうそろそろスタートを切っても良さそうな雰囲気ではあるなりよね。米国で大ヒットしているからと言って、日本でそのままヒットするとは限らないなりが、少なくとも参入(もしくは参入を目論む企業)の期待度はムンムン。あとは正式スタートを待つばかりなりよ。

一方で、米国発のサービスが始まるのを日本のIT企業が手をこまねいて待っているわけではなく。3月には国産の「セカンドライフ」的なサービス「splume(スプリューム)」がスタート。そして、新たに「meet-me」なるサービスが年内にスタートすることが発表されたなりよ。「meet-me」を運営するのは、産経新聞、トランスコスモス、フロム・ソフトウェアの3社が設立した合弁会社ココア(Co-Core)。情報を扱う産経新聞、デジタルマーケティングのトランスコスモス、「アーマード・コア」シリーズなどのゲーム作品で知られるフロム・ソフトウェアという、異色のタッグにより展開されるサービスなりね。

「meet-me」の世界は、まず東京の街並みを完全に再現。カーナビと同等のデジタル地図データを使用することで、ランドマークとなる建築物だけでなく、道路や住宅の区画にいたるまで「リアルな東京」を再現するなりよ。また、季節・天候・地価など日常生活を構成する要素を現実とシンクロさせることで、現実世界と「meet-me」がオーバーラップするような世界観を提唱していくというなり。東京以外の他都道府県に関しても、そう遠くない将来にエリアを拡張していく予定。

「セカンドライフ」では、いかにも洋風なキャラクターに対する賛否が分かれていたなりが、「meet-me」ではさまざまな企業とパートナーシップを結ぶことで、キャラクターも多様化していく方針のようなり。その第一弾として参入するのがアニメ制作会社のぴえろとプロダクション・アイジー(Production I.G)。ぴえろは「平成天才バカボン」「NARUTO」「ヒカルの碁」「GTO」などのテレビアニメを企画・制作、プロダクション・アイジーは「GHOST IN THE SHELL/攻殻機動隊」や「キル・ビル Vol.1」(※アニメパート)、「立喰師列伝」などの制作で知られる会社なりね。この戦略なら、ユーザーは仮想世界に入り込みやすいかも。

ちなみに、「meet-me」はWindows Vistaで最適な稼動をするように開発が進められているなりが、Windows Vistaでのみ利用できるというわけではなく、ある程度機能を絞る形で旧バージョンのWindowsでも動作する仕組みは検討しているようなりよ。また、携帯電話などのモバイル環境でも利用できるようなサービスが検討されているなりね。

黒船の「セカンドライフ」に国産のサービスが対抗できるかどうか。2007年から始まる本格的な仮想空間をめぐる戦いに注目なり。

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