本体右端にフルキーボード、Windows XP搭載のUMPC「Everun」登場。

2007/06/02 14:07 Written by コ○助

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ノートパソコンとPDAのすき間を埋める製品群として、マイクロソフトから昨春発表された「Origami」こと「Ultra Mobile PC(UMPC)」。登場から1年余、消費者の購買欲をそそるような製品があまり出て来ず、また、大手のメーカーが参入に二の足を踏んでいるため、なかなか市場が活性化していないのが現状なりよね。「ノートパソコンよりも小さく、タッチパネルが使えるWindows XPパソコン」というコンセプトには魅力を感じつつも、結果としてバッテリ駆動時間やキーボードを含む操作性を犠牲にしていること、性能のわりに価格が高いことなど、そこはかとなく漂う「中途半端感」が消費者の手を出しづらくしているところでもあるなりよ。

でも、もしUMPCは意欲的に製品を発表する中小メーカーによって改善が重ねられ、徐々にではあるなりが魅力的な製品も出始めているなりね。例えばUMPCメーカーのひとつ、韓国Raon Digital社は6月1日にフルキーボードを搭載した「Everun」(エバーラン)を発表。PDAとノートパソコンの良いところ取りといった「Everun」は、なかなか良い感じに仕上がっているなりよ。

◎「Everun」(Raon Digital製)
・CPUにAMD Geode LX900(600MHz)を搭載。
・OSにWindows XP Home Editionを搭載。
・800×480ドット(WVGA)表示対応の4.8インチ液晶を搭載。
・標準バッテリで7時間、大容量バッテリで12時間駆動。
・メモリは512MB(最大1GB)搭載。
・6GBのSSDを搭載(オプションで60GBのHDDを搭載可能)。
・本体右端にフルキーボードを搭載。
・IEEE 802.11b/gの無線LANに対応。
・Bluetooth 2.0を搭載
・価格は109,800円。
・7月から発売予定(Bruleのホームページで予約受付中)。

サイズ的には4.1インチ液晶(WVGA)を搭載したイー・モバイルのスマートフォン「EM・ONE」より、一回り大きいくらい。コンパクトではあるなりが、OSにはWindows XP Home Editionを搭載しているなりね。不安なのはCPU。AMD Geode LX900(600MHz)と、昨今のノートパソコンに比べると非力なため、Windows XPを動かすにはひょっとするともっさりしているかもしれないなりが、そのあたりはメモリ増設などで多少はカバーするしかなさそうなりよ。スペック的にはそれ以外に懸念するべき点は少なく、バッテリ駆動時間も長めなので、モバイル環境で利用する分にはさほど不便を感じないレベルと言えそうなり。

ただし、日本で利用する上ではもう一つ注意するべきことが。それはPCカードスロットやCFカードスロットがないこと。通信手段として携帯電話やPHSのデータカードを利用することができないなりよ。一応、無線LANとBluetoothには対応し、USB端子を搭載している(=ケーブル経由で携帯電話やPHSでの通信は可能)なりが、多少環境を選ぶことになるので、そのあたりの環境が厳しそうであれば、モノが良くても購入を踏みとどまらなくてはならないなりね。全体的な雰囲気は悪くないだけに、ちょっぴり残念なところなり。

とにかく小さいWindows XPパソコンが欲しい人は、ぜひチェックしてみてくださいませ。

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