苦戦する「MySpace」日本版、月間PVは「mixi」の100分の1止まり。

2007/05/26 04:35 Written by コ○助

このエントリーをはてなブックマークに追加


全世界で1億人以上の会員数を誇る「世界最大のソーシャルネットワークサービス(SNS)」として、鳴り物入りで「MySpace」が日本に上陸したのは昨年11月のこと。日本ではすでに「mixi」がSNS市場の覇権を握り、かつて雨後の筍のように現れた数多のSNSにも断念ムードが漂い始めている中での上陸だったなりが、あれから約半年が経過した今、「MySpace」はどのような状況に置かれているのか。25日に、マスコミに向けたサービスの現状と今後の展開についての発表会が行われたなりよ。

それによると、会員数は非公開のため、先日1,000万ユーザーを超えた「mixi」との比較はできないなりが、月間PV数は約5,900万、ユニークユーザーは99.9万人(2007年3月現在)という数字が明らかにされたなりね。月間PV数の比較では、109億(パソコンが69億、携帯電話が40億)の「mixi」の100分の1以下(※パソコンの場合)と、「日本一のSNS」を目指す「MySpace」にとってはかなり苦しい数字であることが分かるなり。

とはいえ、「MySpace」としてはわずか半年で勝負を諦めるわけはなく。現在はコンテンツを拡充しながら、新たな会員の獲得に向けて積極的に仕掛けている段階なりね。例えば世界的に「MySpace」の強みと言われている音楽コンテンツには、インディーズからメジャーまで、さまざまなアーティストが登録。「MySpace」上で楽曲を公開することによって、新たなファンを獲得するツールとして機能しているなりよ。

また、6月30日から公開される映画「ダイ・ハード4.0」のプロモーションの一環として、CMソングをプロアマ問わず幅広いアーティストから募集する企画を実施。応募条件は「MySpaceに登録しているアーティスト」で、ユーザーと特別審査員の投票によって最優秀作品を決めるという、なかなか面白い試みを展開中なりね。

こうしたコンテンツの拡充が功を奏してか、「MySpace」が音楽に強い……点は徐々に認知されてきている様子。ただ、全体的には「mixi」をはじめとするほかのSNSに劣る部分も多く、サービス的にはまだまだといった印象なりよ。パッと見のデザインしかり、コミュニティの網羅性しかり。

果たして日本のSNS市場の巨人「mixi」を抜き、「MySpace」が真の「日本一のSNS」になる日は来るのか。ライバルがいたほうが「mixi」の刺激になるはずなので、市場を盛り上げる意味でも、「MySpace」にはもっと頑張って欲しいものなり。

TOPへ戻る
このエントリーをはてなブックマークに追加

Copyright © Narinari.com. All rights reserved.