2006年度の音楽作品著作権収入、トップは「ハウルの動く城BGM」に。

2007/05/17 11:04 Written by コ○助

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テレビ、CM、映画、有線放送、カラオケ、着メロなどなど、音楽を使えば必ず発生する著作物使用料。日本では音楽著作権を管理している日本音楽著作権協会(JASRAC)が徴収を行い、制作者に分配する仕組みが構築されているなりが、2006年度にどのような楽曲が最も利用されたのか(=著作権収入が多く発生したのか)をまとめたJASRAC賞が発表されたなりよ。単純に売れた数で順位が決まるCDのセールスランキングとはガラリと異なるランキングのため、より幅広い意味での「その年に愛されていた歌」が反映されているなりね。

それでは簡単に、JASRAC賞の結果と、昨年度の著作権収入が多かった音楽作品トップ10をまとめておくなり。

◎「2007年JASRAC賞」の結果(昨年度の著作権収入ランキング)
1位 ハウルの動く城BGM(久石譲) ※JASRAC賞金賞
2位 桜(コブクロ) ※JASRAC賞銀賞
3位 粉雪(レミオロメン) ※JASRAC賞銅賞
4位 エヴァンゲリオンBGM(鷺巣詩郎)
5位 I LOVE YOU(尾崎豊)
6位 REAL FACE(KAT-TUN)
7位 純恋歌(湘南乃風)
8位 ただ…逢いたくて(EXILE)
9位 あの鐘を鳴らすのはあなた(和田アキ子)
10位 機動戦士ガンダムSEED DESTINY BGM(佐橋俊彦)
※()内はオリジナルの歌い手。BGMに関しては作曲者。

トップに輝いたのは「ハウルの動く城BGM」。久石譲は1999年の「もののけ姫BGM」(銅賞)と2003年の「千と千尋の神隠しBGM」(金賞)に続く三度目の受賞となるなり。このトップを意外に感じる人も多いかもしれないなりが、これはCDが売れたから……ではなく、DVDが飛び抜けたセールスを記録したことが反映されたからなりよ。映画も当然ながら著作権使用料の対象となるため、BGMがトップを獲ることも有り得るわけなり。

CDがヒットした「桜」「粉雪」「REAL FACE」「純恋歌」あたりは、テレビや着メロ、カラオケと、さまざまなシーンで全方位的に利用されたため、かなり上位に食い込んだモノと考えられるなり。ちなみにカラオケでは「桜」が1位、「粉雪」が3位となっているなりね。

「I LOVE YOU」と「あの鐘を鳴らすのはあなた」がトップ10に入っているのはやや唐突な印象も受けるなりが、これは前者が中島美嘉のカバーで「ダイハツ タントカスタム」のCMに、後者がサンボマスターのカバーで「コカ・コーラ ジョージア」のCMに起用されたことが大きそうなりよ。最近は懐メロ系の楽曲がよくCMに起用されているので、毎年2〜3本くらいはトップ10にランクインしてくるかもしれないなりね。

新旧、歌詞あり/なしの楽曲が入り交じったランキングというのも、なかなか新鮮なモノ。今年度以降も注目しておきたいところなり。

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