口笛世界大会で日本人3人が優勝、成人男性の部でも2位獲得。

2007/04/27 22:30 Written by コジマ

このエントリーをはてなブックマークに追加


まもなくゴールデンウィークに突入。初夏の風が心地よい季節のお休み、芝生に転がって口笛でも吹きながらのんびり過ごしたいのだ。洗濯や掃除なども楽しくしてくれちゃう口笛、“楽器”としてとらえる動きもあり、一流奏者ともなれば3オクターブの音域で多彩な演奏を行うことができるのだとか。

日本でも2005〜06年に全日本口笛音楽コンクールの第1回大会が開かれたのだけど、米国では1970年からノースカロライナ州で毎年4月に世界大会(「International Whistlers Convention(IWC)」)が開かれている。34回目を迎えた今年も18〜21日に開催され、日本代表奏者8人が出場。成人女性の部、10代の部、子供の部でそれぞれ日本代表が優勝したのだ。また、成人男性の部でも日本人奏者が2位に入っている。

成人女性の部で優勝したのは、福岡市出身の分山貴美子さん。日本における口笛の第一人者で、映画「東京タワー オカンとボクと、時々、オトン」の挿入曲やNHKの「こんにちは いっと6けん」のテーマ曲、同じくNHKのドラマ「新 はんなり菊太郎」のBGMなどを提供しているほか、自主制作CD「同じ空の下」やサザンオールスターズの関口和之と共演もしているのだ。

分山さんは、世界大会でメンデルスゾーンの「春の歌」などを演奏し、クラシック部門、ポピュラー部門でともに1位となり、総合優勝を果たしたのだ。分山さんの演奏は上記の作品やコンサートで確認できるほか、国立音楽センターなどで講座も開いているので、気になる人は公式サイトをチェックなのだ。

一方、10代の部では、関西学院大2年生の儀間太久実さんが優勝した。儀間さんは先述の「全日本口笛音楽コンクール」に出場し、2位を獲得。参加者80人中の2位なので立派な成績なのだけど、本人は納得できなかたようで、その悔しさをバネにIWCでの優勝を目指して猛特訓を重ねていたようなのだ。

本番ではモーツァルトの「トルコ行進曲」などを演奏し、分山さんと同じくポピュラー部門、クラシック部門ともに1位を獲得し、総合優勝した。まだ学生の儀間さん、これからの口笛界を担っていく存在になりそうなのだ。

また、詳細は報じられていないものの、子供の部に出場した小杉山千春さんもポピュラー部門、クラシック部門で1位となり総合優勝、成人男性の部でも漆原紳壱さんがクラシック部門で2位、総合準優勝を果たしているのだ。

日本人の相次ぐ快挙に沸く口笛界、このゴールデンウィークは、ブラザー・トムとAimi(湧口愛美)によるユニットamtmが日本語歌詞でカバー(「恋はビヨーン〜No Mo-so No Love〜」)されたピーター・ビヨーン・アンド・ジョンの「ヤング・フォークス」(『ライターズ・ブロック』に収録)なんかを吹きながら、口笛奏者たちの健闘を称えたいのだ。

TOPへ戻る
このエントリーをはてなブックマークに追加

Copyright © Narinari.com. All rights reserved.