思いやりが分ける明暗、「夫に言われて傷ついた・うれしかった言葉」。

2007/04/23 22:12 Written by コジマ

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些細なことで始まる夫婦や恋人同士の口論。「犬も食わない」なんて言うけれど、中には深刻な事態に発展してしまうケースもあるのだ。なぜ口論になってしまうのか、その原因の一端が垣間見えるアンケート結果がNIKKEIプラス1に掲載されている。これは女性からの視点なのだけど、キーワードは「思いやり」のようなのだ。

「夫に言われて傷ついた言葉」「夫に言われてうれしかった言葉」と題されたこの調査は、調査会社マクロミルを通じて4月上旬に全国の20歳以上の既婚女性1030人を対象に行ったもの。「傷ついた言葉」は38、「うれしかった言葉」は17の選択肢から回答してもらった。

まずは、「傷ついた言葉」(数字は得票数)。

1. 「君も太ったね」 403
2. 体調が悪いのに「ごはんはないの?」 318
3. 「家にいるんだからヒマだろ」 260
4. 「片づけが下手だ」 218
5. 育児など手伝ってほしいといったら「仕事で疲れているんだ」 201
6. 「うるさい」 184
7. 話し方について「しつこいな」 176
8. 「誰のおかげで生活できているんだ」 163
9. 「で、結論はなに?」 145
10. 「おれの金を自由に使って何が悪い」 139

などなど。1位の「君も太ったね」は、20代後半で結婚1年以上5年未満の女性からの回答が多かったそうで、「夫が私のおしりをたたきながら『波うってる』と言った」、「芸能人は出産しても太らない」と言われるなど、軽口でも体型について言われることが一番傷つくようなのだ。でも、中には「夫のおなかの肉をつまんだら仕返しをされた」なんて、自業自得のような意見もあったけど。

2位の「ごはんはないの?」や3位の「家にいるんだからヒマだろ」、4位の「片づけが下手だ」などなど、世の女性は旦那さんの思いやりのない一言で傷ついているみたい。夫婦の間に隠し事や気兼ねはないほうがいいけど、親しき仲にも礼儀あり、「思いやり」をもってもうちょっとオブラートに包んだほうがよさそうなのだ。これは奥さんにも当てはまることだけど。

NIKKEIプラス1には、「地雷はあえて踏んでよし。大切なのはその後の対応」という東京学芸大教授の精神科医、田村毅氏のコメントが掲載されている。言いたいことを言うのは理解を深めるけど、投げっぱなしはよくないということなのだ。また、〈男性は報告や結論を求めて話すが、女性は過程に重点を置くので結論はなくてもよいことが多い。それを理解せずに夫が話を遮ると妻は不満を感じる。〉とのこと。疲れていると9位の「で、結論はなに?」 を口にしてしまいがちだけど、たまには聞き上手になることも大切なのかも。それと、1030人中293人が「傷つけられたことはない」と回答していることも、ちょっと注目なのだ。


一方、「うれしかった言葉」は、

1. 「おいしいね」「ごちそうさま」 710
2. 「家のごはんが一番おいしい」 384
3. 「いつもありがとう」 375
4. 「がんばってるね」 304
5. 夫側の家の行事に参加した後「おつかれさまでした」 302
6. 「君と結婚してよかった」 283
7. 夫の友達や姑に対して「よくやってくれる」 253
8. 「えらいと思うよ」 243
9. 「実家でゆっくりしておいで」 187
10. 「今日は一段とかわいいね」 158

食事に対するほめ言葉が、1位と2位を足して1094票を獲得。いつも頭を悩ませて作ってくれる料理、これに感謝すると一番喜ばれるようなのだ。中にはとても口にできない、歯の浮くような言葉もあるけれど、誕生日や母の日など、年に一度くらいはこうした「思いやり」の気持ちを表明したほうがいいのかもしれない。でも、突然「今日は一段とかわいいね」なんて言ったら、「あんたどうしたの? 悪いモノでも食べたの?」なんて言われちゃいそうだけど。

男の立場で「傷つく言葉」はなんだろうと考えてみる。やっぱり、相手のためだと思ってやったことにダメ出しされるとツラいかも。一緒に住んでいた妹に「洗濯してくれてありがとう。でも、一緒に洗わないで」と言われたときはちょっと悲しかったのだ。

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