ロバと人間の司法取引? テキサス州の裁判で異例の事態に。

2007/04/20 13:37 Written by Maki K Wall@駐米特派員

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米国の法廷では、被告と検察人が裁判で争う場合、判決を待たずして司法取引なるもので、争いごとを解決することが出来ます。民事裁判の場合、お金のやり取りで解決することがほとんどらしいですね。

さて先日テキサス州はダラスで、大変珍しい裁判があり、その結果もなんと「種族を超えた」司法取引だったというニュースが飛び込んできました。問題となったのはバディーという名のロバ、そしてその飼い主で弁護士であるグレゴリー・シャモウンさん。シャモウンさんはある日、自身の農場からバディーを自宅に連れて来ると、そのまま裏庭の小屋で飼いだし、それが隣人であるジョン・カントレルさんの気に障ったというもの。カントレルさんいわく、ロバは始終なき続け、さらにその糞の匂いが庭に立ち込めて、大変迷惑を被ったそう。そこでバディーの立ち退きを求めて、裁判所に告訴したのです。

そして先日その法廷が行われ、そこに自身とペットを弁護するシャモウンさんは、なんと証人としてバディーを召喚したのだとか。綱につながれて登場したバディーは、おとなしく証言台に立つと、ただずんで陪審員らの顔を眺めていたそう。おかげで陪審団には好意的な心証を与えることが出来た、とのことです。

しかしその後、シャモウンさんとカントレルさんは陪審協議している間にに司法取引で合意。判決は結局いらないことになりました。和解内容は判りませんが、とりあえずロバの危機は去った模様です。これからもシャモウンさんと一緒に平和に生活していけるんでしょうねぇ。

しかし、住宅街でロバ飼うなんて、その感覚もなんだと思うけど。

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