毎年5月にフランスのカンヌで開催される世界三大映画祭のひとつ、カンヌ国際映画祭。今年は5月16日から27日までの日程で開催されるなりが、最高賞のパルムドール賞を競う、コンペティション部門のノミネート22作品が発表されたなりよ。昨年は日本の作品はノミネートされなかったなりが、今年は、2003年に同部門に「沙羅双樹」を出品した経験を持つ河瀬直美監督の新作「殯(もがり)の森」がノミネートされているなりね。ほかにも世界的に名の知られた監督の新作がズラリと並んでいるなりよ。
それでは早速、今年のノミネート作品を簡単にまとめておくなりね。
「My Blueberry Nights」王家衛監督(香港/仏)
「No Country for Old Men」コーエン兄弟(米)
「Zodiac(ゾディアック)」デヴィッド・フィンチャー監督(米)
「殯の森」河瀬直美監督(日/仏)
「Promise Me This」エミール・クストリッツァ監督(セルビア)
「Alexandra」アレクサンドル・ソクーロフ監督(露)
「Death Proof」クエンティン・タランティーノ監督(米)
「Paranoid Park」ガス・ヴァン・サント監督(米)
「Auf der anderen Seite」ファティ・アーキン監督(独)
「Une vieille maîtresse」カトリーヌ・ブレイヤ監督(仏)
「We Own the Night」ジェームズ・グレイ監督(米)
「Les Chansons d'amour」クリストフ・オノレ監督(仏)
「Breath」キム・ギドク監督(韓)
「Secret Sunshine」イ・チャンドン監督(韓)
「4 Luni, 3 Saptamini Si 2 Zile」クリスティアン・ヌングリ監督(ルーマニア)
「Tehilim」ラファエル・ナジャリ監督(イスラエル)
「Stellet Licht」カルロス・レイガダス監督(メキシコ)
「Persepolis」マルジャン・サトラピ&ヴィンセント・パロナウド監督(仏)
「Le Scaphandre et le papillon」ジュリアン・シュナーベル監督(仏)
「Import Export」ウルリッヒ・ザイドル監督(オーストリア)
「The Man from London」タル・ベーラ監督(英)
「Izgnanie (The Banishment)」アンドレイ・ズビャギンツェフ監督(露)
常連から新鋭まで、そして欧米からアジアまで、今年はなかなかバランスが良さそう。有名どころでは、カンヌ国際映画祭の常連である王家衛監督や、ハリウッドで活躍するデヴィッド・フィンチャー監督、クエンティン・タランティーノ監督、ガス・ヴァン・サント監督、コーエン兄弟といった面々、そして世界各地の映画祭で高く評価されているエミール・クストリッツァ監督やアレクサンドル・ソクーロフ監督などなど。いずれも「早く新作が見たい!」と切望するファンが多い監督たちなりよね。
日本のメディアの報道は河瀬直美監督が中心となりそうなりが、ほかの監督の作品にもぜひとも注目したいところ。今年のパルムドールは誰の手に渡るのか、発表が待ち遠しいなり。