ヤンキース・井川慶投手がメジャー初勝利、6回5奪三振の好投。

2007/04/19 15:09 Written by コジマ

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日米で注目されたボストン・レッドソックスの松坂大輔投手が7回1失点、10奪三振の堂々たる成績で初勝利を上げたのとは対照的に、5回7失点と厳しいメジャー・デビューとなったニューヨーク・ヤンキースの井川慶投手。地元紙の酷評に燃えたのか、2度目の登板(4月14日オークランド・アスレチックス戦)では5回1/3で3安打3失点となかなかの内容だったものの、チームがリードを守りきれずに敗戦。初白星はお預けとなっていたのだ。

このアスレチックス戦での内容に対して井川投手本人も満足していなかったみたいで、「ゲームが作れなかった」「あんなピッチングじゃ、白星欲しいと思わないですよ」(日刊スポーツより)というコメントを残している。そして、4月19日のクリーブランド・インディアンス戦、「三度目の正直」としてマウンドにのぼったのだ。

井川投手は、3回にインディアンスのジェーソン・マイケルズ外野手と指名打者のトラビス・ハフナー内野手による連続適時打で2点を失い逆転されたものの、5回まで毎回三振を奪う好投で、6回を投げ92球、失点2、被安打5、奪三振5の成績を上げた。前回の登板よりも被安打数は多いものの、緩急を有効に使った細やかな配球で本塁打を浴びず、失点を減らしたのだ。防御率も7.84から6.06になった。

ヤンキースは18日のゲームで打線が爆発したのだけど、この日も大爆発。3回に一挙5点を獲得し井川投手が取られた2点を返したと思えば、井川投手が降板した6回にはアレックス・ロドリゲス内野手が2点本塁打。続く指名打者のジェーソン・ジアンビ内野手も右翼に運び、アベックアーチで井川投手の初勝利を決定づけたのだ。

井川投手は言わずと知れた元阪神のエース。阪神ファンとして、この勝利は松坂投手以上に嬉しい出来事なのだ。前回語った反省点をしっかりと修正した井川投手、今回の投球についても「まだ改善の余地がある」(MLB.comより)と満足していないみたい。ロン・ギドリー投手コーチの「少し時間がかかるかもしれないが、彼はわれわれが思う以上に伸びるかもしれない」()というコメントのとおり、これからもさらに進化していきそうなのだ。

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