「FUJI ROCK FESTIVAL」や「SUMMER SONIC」など、近年は大きな会場に複数のステージを設け、数日にまたがって開催される音楽フェスが花盛り。著名なアーティストが一同に介してライブを行うだけでなく、ファン同士の交流も盛んに行われるなど、音楽の世界におけるひとつの文化としてすっかり根付いてきたなりよね。コジマをはじめ、コ○助の周囲にも「FUJI ROCK FESTIVAL」や「SUMMER SONIC」に「仕事を休んででも参加する！」と意気込んでいる人がたくさんいるなりよ（笑）。

これだけファンに支持され、熱を帯びている音楽フェスに倣ったイベントを、お笑いの世界でも実現できないか。そんな発想から吉本興業とロッキング・オンが共同で企画したのが、「史上最大のお笑いフェス」と銘打った「LIVESTAND07」なりよ。4月28〜30日までの3日間、幕張メッセで開催される「LIVESTAND07」は、会場に「CONA-MON STAGE（コナモンステージ）」「KAWAKI-MON STAGE（カワキモンステージ）」「AGE-MON STAGE（アゲモンステージ）」の3つの舞台を設置。200組以上の吉本興業所属のお笑い芸人が、連日13時〜20時の長丁場でぶっ通しのライブやイベントを行うという、まさに「史上最大」の名に恥じない大がかりなフェスになる予定なりね。

でも、この「LIVESTAND07」。開催まで2週間を切ったいま、なにやらチケットの売上げが怪しい雲行きのようなりよ。アメーバニュースによると、「一般発売に先駆けて、いくつかのプレイガイドで先行発売を行ったのですが、なんとチケットぴあの初日の売り上げがたったの2枚だったというデータが出て、関係者は青ざめていました」（吉本興業関係者の話）という惨憺たる状態で、豪華絢爛な出演者とは裏腹に、お笑いファンの反応はかなり鈍いようなり。

この「盛り下がり感」を裏付けるかのように、JTBが企画していた地方発着の「LIVESTAND07ツアー」の一部が、最少催行人員に達することができず、中止に追い込まれているなりよ（大阪、岡山、広島、札幌、福岡発着分の一部）。出演者には魅力を感じても、イベントが盛り上がるかどうかは全く未知数な現状で、高いお金を払ってわざわざ東京まで行く必要はない、と判断しているファンが多いようなりね。

こうした現状について、ネットから聞こえてくる意見で最も多いのは、「大阪ではなく、東京で開催する時点で誤り」という開催地に対する疑問なりよ。全国区の知名度を誇るお笑い芸人もたくさん出演するとはいえ、出演者全体を見渡すと「関西ローカルのメディアでは見かける」と注釈が付くようなお笑い芸人がズラズラ。もともと関西よりもお笑いへの興味・関心が低い東京が開催地では、吉本興業が目指している「史上最大のお笑いフェス」は成立する土壌がないとのシビアな見方が強いなりね。

とはいえ、新しい試みのイベントゆえ、初動が鈍いのある程度は仕方がないこと。ひょっとすると、開催当日には大盛況……ということもあるかもしれないなりよ。まだまだチケットは購入できるので、生で「LIVESTAND07」を体験したい人は、ぜひ参加してみてはいかがなりか？