続けざまに出演者を発表しているSUMMER SONIC 07に押され気味のFUJI ROCK FESTIVAL '07。イギー・ポップ＆ザ・ストゥージズやザ・キュアーなどの大物、!!!やカイザー・チーフスなどいまが旬のバンドの出演を発表してきたのだけど、サマソニの出演者と比べて見劣り感は否めなかったのだ。少ないこともあったけど。

しかし、そこはさすがのフジロック。第4弾で強力な面々を発表してきた。今回もドドンと16組。まずはご紹介を。

ケミカル・ブラザーズ（英）
DJチェルノブイリ（ブラジル）
ダイミアン・ライス（アイルランド）
ファイスト（カナダ）
フジファブリック（日）
ガヴァメント・ミュール（米）
ハローグッバイ（米）
ホット・クラブ・オブ・カウタウン（米）
ラリキン・ラブ（英）
リリー・アレン（英）
MONORAL（日）
マムラ（英）
オーシャン・カラー・シーン（英）
ピーター・ビョーン・アンド・ジョン（スウェーデン）
サンディ・トム（英）
V∞REDOMS（日）

ビッグニュースはなんといってもケミカル・ブラザーズ。2004年に続いてのフジロック出演、またもや苗場を巨大なクラブに変えてくれそう。6月13日にボーナストラック付きで日本先行リリースされる最新作『WE ARE THE NIGHT』は要チェックなのだ。

また、ネットを利用したプロモーションでブレイクしたリリー・アレンとサンディ・トムの出演決定も興味深い。これでコリーヌ・ベイリー・レイとエイミー・ワインハウスが参加したら、UK女性シンガー・ソング・ライター大集結なのだ。UKじゃないけど、カナダのフェイストやジョス・ストーンも出演するなあ。面白いのが、サンディ・トムが公式発表前の3月27日に公式サイトで出演を発表してしまったこと。なんと、出演日（28日）やステージ（レッドマーキー）まで“暴露”しているのだ。リリー・アレンも28日に出演することを公式サイトに記している。

と、この3組まではFUJIROCKERS.ORGですっぱ抜かれていたのだけど、それに13組も追加されたので驚いたのだ。“ジェイムス・ブラントとダニエル・パウターに続くシンガー・ソング・ライター”なんて陳腐（？）なキャッチコピーが付けられているダミアン・ライスや、“口笛ソング”のピーター・ビョーン・アンド・ジョン、ハローグッバイ、オーシャン・カラー・シーン、ラリキン・ラブなんかはうれしい追加。ボブ・ディランのツアーメンバーであるエラナ・フレマーマンのホット・クラブ・オブ・カウタウンにも期待なのだ。

ここで気になるのが、DJチェルノブイリ。ブラジルのナンバーワンDJなのだけど、盟友であるDJゴーキーが所属するボンヂ・ド・ホレがサマソニへの出演が決定している。ブラジルが誇るバイレファンキ・コラボレーションは、フジロックでもサマソニでも味わえないのだ。まあ、逆を言えば、両方でブラジル特有のダンスサウンドが味わえることになるのだけど。バイレファンキって何？って人は、DJチェルノブイリやボンヂ・ド・ホレのMySpaceページでぜひチェックを。

徐々に実力を発揮しだしたフジロック、次もガツンとくる出演者を発表してもらいたいのだ。しかし、今年も夏フェス貧乏になりそうな予感……。