結婚するなら、避けては通れない試練、そう「夫婦喧嘩」。ウォール家でも時々大げさな戦いがダンナとワタクシの間で勃発します。しかも頭に血が上ってくると、過去の日米関係まで持ち出す始末（笑）。本気で毎回「別れてやるぅ！」とか思いますし。まぁ、一瞬だけど。結局は「犬も食わない」ということわざのとおり、いつの間にか終ってるのが常ですし。

しかし、元は赤の他人が一緒に生活するんですから、意見の相違やら、単に横にいるだけでうざったいと思う瞬間は、新婚生活を通り越した夫婦なら誰でも経験したことがあるハズ。共同生活って難しい。しかしカップル2人だけでも大喧嘩になるのに、それが3人以上になったら、これまた大騒ぎです。そうです、一夫多妻のケースなんか、どうするんだと？

例えば今回、サウジアラビアで2人の妻を持つ男性の家庭で起こった「事件」は、そのややこしさを見せ付けてくれました。ある日、妻同士が「家事の分担」をめぐって口論を始めたのですが、そこに口を出したのが、夫である彼。まあ当たり前の行動ともいえます。でも彼女たちに喧嘩をやめさせようと口走った言葉が逆効果だったのです。

「じゃあ、3人目の奥さんでももらおうか？」

多分、2人で家事が大変ならもう1人追加して3分割すれば楽じゃないか、という意味合いだったと思うのですが、激怒している状態の奥さんらには、さらにムカつく話だったに違いない。今まで喧嘩していたことも忘れ、今度は2人が連帯して旦那さんをなじり始め、とうとう暴力まで…･。ご主人はなんと鼻の一部を失い、7針を縫う大怪我までしてしまったそう。

この思わぬ逆襲に男性は

「無礼な妻に対して自分の威厳を取り戻すため、本気で3人目をもらうかもしれない」

と考えているそうです。しかしそんなことをしたら、またまた現奥さんたちの逆襲が激しくなる……、と怯えているらしいのです。その心情が痛いほど伝わる彼のコメント

「そんなことしたら今度は鼻だけじゃなく、ほかの『何か』も失いそうで……」

に思わず同情の意。

しかしウォール真木としては、もちろんその「何か」が気になるところだけど（笑）。