「タイムボカンシリーズ」の中でも特に人気が高かった「ヤッターマン」、同じ未来的メカものながらシリアスな展開の「科学忍者隊ガッチャマン」。ともに1970年代に少年少女の心をがっちりとつかみ、その後何度も再放送されたタツノコプロの人気アニメ。ぼくも再放送組なのだけど、かなり夢中になって見た記憶があるのだ。特にドロンジョさまが裸になるので禁止されていた「ヤッターマン」は、母親の目を盗んで見ていたのだ。
最近はパチンコやパチスロ化されたためかブームが再燃しているこの2作品が、日活の製作で実写映画化されることが決定したのだ。両作品とも映画化自体が初めてのこと。「ガッチャマン」はSMAPが演じたNTT東日本のCM(中島哲也監督)が好評だっただけに楽しみなのだけれど、現時点で具体的に製作が進行しているのは09年春公開予定の「ヤッターマン」だけなのだ。
映画版「ヤッターマン」のメガホンをとるのは、「DEAD OR ALIVE」シリーズや「殺し屋1」などで有名な三池崇史監督。「ゼブラーマン」や「妖怪大戦争」などの特撮映画を監督しており、08年公開予定の「大魔神」(仮題)も手がけるとあって、「ヤッターマン」も期待できるかも。
また、アニメでは「機動戦士ガンダム」で有名な大河原邦男がメカニックデザインを担当したのだけど、映画ではキャラクターデザインとともに寺田克也が務める。ゲーム「バーチャファイター2」や映画「キューティーハニー」「デビルマン」などを手がけているだけに、ヤッターワン(ヤッターキング)やヤッターペリカンなどの人気メカやドロンボーたちの脱出用自転車などがどうやって再現されるのか、こちらも期待大なのだ。
さらに気になるのが、ガンちゃん(ヤッターマン1号)、アイちゃん(ヤッターマン2号)はもちろんのこと、ドロンジョ、ボヤッキー、トンズラーなどを誰が演じるのかということ。残念ながらキャスティングはまだ発表されていないので、「ガッチャマン」の詳細も含めて続報に期待したいのだ。
「全国の女子高校生のみなさま」や「ポチっとな」などの名ゼリフが多いボヤッキーに適任な役者を考えてみる。イメージ的には高田純次なんだけど、ボヤッキーの設定年齢は25歳だしなあ。あの味を出す人を探すのに苦労しそうなのだ。