春の米国に訪れた異常気象、冬逆戻りで農作物に被害も。

2007/04/09 14:00 Written by Maki K Wall@駐米特派員

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ウォール真木が米国に引っ越してきて、結構驚きだったのが天候の変わりやすさ。日本じゃ暑くなったり寒くなったりといっても、気温の変動にそんなに大きさはないもの。そして季節の変わり目も段々と暖かくなったり、寒くなったりですよね。ところがワタクシが最初に住んだ米東部では、冬のある日、朝起きるといきなり夏日和!! とか、逆に秋のある日友人と

「今日は暖かいねぇ、夏に戻ったみたい」
「あ、でも午後から雪降るわよ」
「マジかよっ!?」

みたいな会話をした後から、本当に20度近く気温が下がって小雪がちらついた……なんて経験も。カナダからの寒波と、南部からの暖かい空気が、常に米国上空を行ったりきたりしているからこんなことになるんでしょうけど、とりあえず、これが島国と大陸の天気の違いといったところでしょうか。正直今の時期も毎日何を着て良いのか分からない状態です。えぇえぇ。

さて、セントルイスですけど。ここ1か月の気温ときたら、上は25度の初夏日和り、下は氷点下の真冬。クロッカス一足早く春を告げて、その後はチューリップや水仙が咲き、さらにハナミズキやこちらじゃ貴重な桜の木も花開き……。そんな春らしい花が全部咲いたとおもったら、今度はまたここ1週間は冬に舞い戻っております。異常気象。

しかしセントルイスだけではなく、南部のアトランタや東北部のワシントンDC、オハイオ州クリーブランドなどでも、同様の悪天候が観測され、地方によってはこの季節の観測史上、最低の気温にもなっているとか。

この異常気象がもたらす作物への影響も懸念されています。ミズーリ州のワイナリーでは、せっかく芽を出したブドウのつぼみが凍り付いてしまい、今年秋の収穫量にも相当な悪影響を与えるだろうとのこと。お天道様のいたずらとはいえ、農業家の方々には深刻な問題です。やれやれ。

ウォール家のように、いったん片付けた冬物コートを出すのに億劫さを感じる程度じゃ、まだ幸せですな。

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