グーグル社内でニシキヘビ脱走、社員は最初冗談だと勘違い。

2007/04/06 16:19 Written by Maki K Wall@駐米特派員

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先日のエイプリルフールで "Japan Times" が伝えた「渋谷駅前のハチ公が盗まれる」というニュースに、ウォール家では夫婦共に騙されてしまったというのお話は、すでに「メリケンな日常」でもお伝えしたとおり……。失態だったなぁ。大体、普通ならジョークだと直ぐに分かるだろうに(笑)。

とりあえず4月1日は、いつもならルールの厳しい会社などでも、堂々と冗談メールが飛び回る日。ウォール真木は自営業(?)なので、友人からのメール程度だったけど、ダンナのオフィスでは結構笑えるメッセージが行き来したそうです。

検索大手のグーグルのニューヨークにあるオフィスでも、以下のようなメールが社内で回されたのです。

「本日、このようなメールを送ること自体がとてもありえないことなのですが、実は週末とある社員が所有しているニシキヘビが、社内テクノロジー部室近くの檻から脱走してしまいました。脱走中のヘビは体長3フィート(約90センチ)、茶と灰色の斑模様の『カイザー』君です。ニシキヘビは通常、無毒でペットとしてよく飼われている種類ですが、現在、動物駆除専門家と同社警備員、そして飼い主本人が必死で探しています。もし『カイザー』を発見しても、触ったりしないで、すぐに警備に知らせてください」

メールはその後も「これはジョークではない」という事柄を強調。しかしそういわれるとまた逆に疑いの気持ちが強くなってしまうのが人間の悲しい性。この脱走劇を本気にする人は少なかったとか。しかし数日後もまた

「ニシキヘビの『カイザー』君は、未だ発見されておりません。彼を見掛けた人は速やかに警備まで報告を!」

という追記が同オフィスの社員にまた送られ、さすがにここまでくると、本気にする人も多くなってきたのです。さらにその頃になると、この社内メールが外部に漏れ出てインターネット関連のゴシップサイトで広く伝えられてしまいました。結局グーグル側は公式に今回の出来事を公表しなければならなかったのです。

そして脱走から4日経った先日、ようやく「カイザー」君が発見されたとか。4日かぁ……。サーチエンジンの大手として検索のスピードを誇る同社としては、ちょっと時間かかりすぎ(笑)。

ちなみに同社の規則では社内に連れて来てもよいことになっているペットは「犬に限る」そうです。ってことは今回ニシキヘビを逃がしてしまった飼い主は、相当の大目玉を食らうことになるでしょう。ってか、人をすぐにクビにしちゃう国だから、これを書いている今の時点でもう職を失っているかも……。

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