レッドソックスの松坂大輔投手が鮮烈デビュー、10奪三振の好投。

2007/04/06 08:00 Written by コジマ

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米大リーグ、ボストン・レッドソックスの松坂大輔投手が、ついに公式戦初登板。試合開始が日本時間の6日午前3時10分からだったので、今日は寝不足の人が多いのでは? ぼくも試合中何度も睡魔に襲われながら、なんとかその勇姿を目に刻むことができたのだ。

米国でも松坂投手初登板の注目度は高く、地元紙ボストン・グローブは「レッドソックスは(松坂投手加入で)野球界のプレスリー的な存在になった」なんて報じているし、相手チームであるカンザスシティ・ロイヤルズの地元紙カンザスシティ・スターも「きょうから数日間、本拠地カフマンスタジアムは、全米だけでなく国際的に最も注目される場所になるだろう」としていたほど。その報道通り、登板日のカフマンスタジアムには「Matsuzaka」「Dice-K」といったボードを持っている人が大集合。敵地ながら、多くの声援が飛び交っていたのだ。

開幕初戦、エースであるカート・シリング投手が4回で5失点。チームも敗れてしまいスタートから暗雲が立ちこめたレッドソックスだけど、2戦目はジョシュ・ベケット投手の見事な投球で初勝利。そして、第3戦、先発した松坂投手はベケット投手を上回る成績で鮮烈なメジャーデビューを果たした。

公式戦初球は、公約通りとなる150キロのストレート。残念ながらストライクとはならなかったけど、ロイヤルズの先頭打者デビッド・デヘスス外野手はたまらずファウル。上々の第1球となったのだ。

しかし、デヘスス外野手には3球目を中前に運ばれ、初の公式対戦は被安打となってしまった。続くエステバン・ハーマン内野手を二ゴロに仕留めたものの、3番のマーク・ティーエン内野手には初の四球を与えてしまう。だけど、松坂投手は冷静で、4番のエミル・ブラウン外野手を投ゴロ併殺に打ち取り、初回を無失点に抑えたのだ。

初の三振は2回。ロス・グロード内野手を空振りさせ、4回にはハーマン内野手、ティーエン内野手、ブラウン外野手の中軸を3連続三振。特にブラウン外野手が手を出せなかった2球目は、154キロを記録したのだ。これを含む2〜4回は3者凡退に抑えている。

しかし、2点リードした6回、初被安打の相手であるデヘスス外野手に、今度は右翼に運ばれ初被弾。1点差に詰め寄られたものの、6回2死から3連続三振。7回を投げ、108球、1失点、被安打6、四球1、奪三振10、防御率は1.29の堂々たる成績でマウンドを降りたのだ。

チームも8回にココ・クリスプ外野手のタイムリーなどで2点を追加し、4-1で勝利した。

この成績での白星、松坂投手にとって最高のメジャーデビューだったのではないだろうか。特に緊張もしていなかったようだし、本当に恐ろしい投手なのだ。次の登板予定は12日。本拠地フェンウェイパークで、松坂投手が対戦を熱望しているイチロー外野手のシアトル・マリナーズ戦に登板する。

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