TBSでまた“ねつ造疑惑”、街頭インタビューに同一人物が登場。

2007/04/02 23:00 Written by コジマ

このエントリーをはてなブックマークに追加


関西テレビが制作した「発掘!あるある大事典II」のねつ造問題が表面化して以来、テレビ局の演出とやらせ・ねつ造が話題となっている。特にTBSは、ここ最近でもボクシングの亀田興毅戦の判定や、世界女子バレーでの竹下佳江選手のMVP選出、「K-1 Dynamite!!」の“ヌルヌル事件”、「HERO'S 2007 開幕戦」中継での架空掲示板疑惑、そしていま話題となっている「みのもんたの朝ズバッ!」での不二家報道ねつ造疑惑など、立て続けに視聴者から“疑問”が寄せられているのだ。

そんな中、またしても“ねつ造疑惑”が浮上した。毎週日曜午前10時から放送されているニュースバラエティー「サンデージャポン」で、街頭インタビューに同じ人物らしき人が何度か登場しているというのだ。

問題が提起されたのは、4月1日に放送された加護亜依の再喫煙報道・解雇に関して東京・秋葉原を舞台に行った街頭インタビュー。「アイドルに詳しい」ということで聞いたようだけど、赤いリュックを背負った男性がこの事件を嘆いている姿とコメントが映し出された。

ところがこの男性、今年2月に放送された「女性は生む機械」発言で去就が問われた柳沢伯夫・厚生労働大臣に関する街頭インタビューでも登場していることが発覚。これが動画投稿サイト「YouTube」に投稿されたため、ネットで話題になっているのだ。

この2月放送分のVTRを見ると、高橋ジョージの「この人、あれ? 前にインタビューした人と違う?」という発言までも聴き取れる。この記事を取り上げたニュースサイト「J-CASTニュース」では、〈さらに前の番組でも「出演」経験のある、いわば「常連」の「街行く人」のよう〉としている。このため、ネットではやらせやねつ造を指摘する声が集中。同サイトは〈バラエティだから少々の演出はOKとTBSは考えているのかもしれない〉と推測しているのだけれど、いまのタイミングでのこの“演出”、細かい批判も止むを得ないかも。「李下に冠を正さず」なのだ。

また、同サイトがTBSに取材したところ、〈「そちらには対応しないことに決めましたので、一切お答えしません」と、またしても取材を拒否。結局、TBS側がこれらの「街頭インタビュー」について「やらせ」だと思っているのか、「演出」だと思っているのかは「謎」のままだ。〉とのこと。

ネットでは以前からTBSの度重なる“問題報道”に対して電波停止を求める声が根強く、今回もそうしたTBSに対する不満から噴出したものなのかも。演出とやらせ・ねつ造の線引きや、こうしたニュースバラエティー番組での演出がどこまで許されるのかという定義は難しい問題なのだ。ただ、同じ秋葉原でロケを行っているため、たまたま同じ人にインタビューしてしまったという可能性も否定できないけれど……。

TOPへ戻る
このエントリーをはてなブックマークに追加

Copyright © Narinari.com. All rights reserved.