ビックカメラと「デオデオ」のエディオン、予定していた統合を白紙に。

2007/03/31 13:43 Written by コ○助

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家電量販店業界のトップをひた走るヤマダ電機に「待った」をかけるべく、今年2月8日、2年後の経営統合に向けた協議に入ることを明らかにしたビックカメラ(業界5位)とエディオン(同2位)。首都圏を中心とする都市部に強いビックカメラと、郊外・地方に強いエディオンの経営統合が実現すれば、売上高は約1兆1000万円にも上るため、ヤマダ電機の約1兆3000万円に肉薄するだけでなく、業界に大きな地殻変動が起きると各方面からその成り行きが注目を集めていたなりよ。

でも、経営統合の発表からわずか1か月半。この統合計画は、残念ながら白紙撤回という事態を迎えてしまったなり。白紙撤回を申し入れたのはビックカメラ側。経営統合を発表した当初、ビックカメラは対等な立場での統合という「絵図」を描いていたなりが、実際に各所で報道されたのは「エディオンの傘下にビックカメラが入る」というストーリー。これがビックカメラの経営陣の思惑とかけ離れ、「従業員が不安」を感じ始めたことからから、改めて経営統合の是非を見直し、白紙撤回の申し入れという事態に発展してしまったなりね。

朝日新聞によると、2月の時点で合意している両社の3%の株式持ち合いは今後も続けるものの、経営統合の可能性については、現時点では「今後も話し合うことはない」とゼロのよう。それだけの関係では、共同仕入れによるコスト削減も、ポイントの相互利用も実現性は低く、両社の関係自体が有名無実化することになりそうなり。

なお、ビックカメラは東京、横浜、埼玉、名古屋、大阪、福岡など、全国に24店舗を展開。一方のエディオンはデオデオ、エイデン、ミドリ電化、石丸電気などを傘下に収め、954店舗を展開(店舗数では業界1位)。

◎家電量販店の売上高
1位 ヤマダ電機(前橋) 約1兆3000億円
2位 エディオン(名古屋) 約7000億円
3位 ヨドバシカメラ(東京) 約6000億円
4位 コジマ(宇都宮) 約5000億円
5位 ビックカメラ(東京) 約4300億円
6位 ギガスケーズデンキ(水戸) 約4000億円
7位 ベスト電器(福岡) 約3600億円
8位 上新電機(大阪) 約3000億円

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