英国ロンドン地下鉄、またの名称を "Tube"。同都市で生活5年の経験のあるウォール真木にとっても、大変思い出が深い交通機関でございます。えぇえぇ、そりゃあもう「不快」な思い出が（笑）。

時刻表はあって無いが如し。遅れやキャンセルなんて日常茶飯事で、構内のエスカレーターはすぐ壊れる（そしてなかなか直らない）。そのせいでどれだけ迷惑をかけられたことか……。苦情をいっても駅員の態度は

「そんなこといわれても、俺（私）の責任じゃないし」

と聞き入れようとする耳はありません。あぁ、お前ら舐めとんのかぁっ！？ ロンドン、ロンドン、楽しいロンドン、愉快なロンドン。観光で戻る気はあっても、2度と生活なんかするもんかい（涙）。

しかし先ほどCNNのWeb版ニュースで読んだとある記事には、ちょっと気持ちをスカっとさせられました。ヨーロッパで最長のエスカレーターがある、ロンドン地下鉄エンジェル駅。このエスカレーターをスキーで滑走し、さらにそれをカメラに撮影して "YouTube" に投稿した男性がいたんだそうです。これが今月28日に同地下鉄を取り締まる交通警察が発見。捜査に乗り出したそうです。

同エスカレーターは距離にして約60メートル。これを数秒で滑走するその様子は、かなりスリリングです。しかし同地下鉄の運営当局ではこのビデオに対してカンカン。「危険で馬鹿げた行為だ」とこのスキーヤーを見付けだすのに労力は惜しまないとしています。

しかし、このビデオが実際に "YouTube" に投稿されたのは今年1月のこと。数ヶ月も気が付かないで、今頃騒いでも、果たして目撃証言などが出てくるかどうかは疑問。それにたとえこの男性が逮捕されたとしても、犯罪者というよりは、ろくな運営も出来ず、管理体制も甘い同地下鉄の責任者を欺いたとして、ヒーロー扱いされちゃうのがオチだと思う。

ってかウォール真木にとって、この男性はすでに英雄ですから（笑）。