2007年の「冬ドラマ」がすべて終了、上位3作品が20%超を記録。

2007/03/28 11:40 Written by コ○助

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1月からスタートした各局の「冬ドラマ」、皆さんはしっかりと見たなりか? 今年一発目となる「冬ドラマ」は布陣が確定した昨年末の段階から、「Dr.コトー診療所2006」「のだめカンタービレ」「14才の母」と話題作揃いの前クールに比べても遜色のない、ハイレベルな視聴率争いが繰り広げられると見られていたなりよ。実際、フタを開けてみれば前評判通り、もしくはそれ以上の展開に。特に視聴率上位3作品は近年希に見るハイレベルなトップ争いを演じていたなりね。

そんな「冬ドラマ」も、27日に「今週、妻が浮気します」(フジテレビ系)が最終回を迎え、すべてのドラマの放送が終了。「冬ドラマ」の視聴率が出揃ったなりね。どのような結果となったのか、まずは「冬ドラマ」の視聴率ランキングをまとめておくなり。

◎2007年 冬ドラマ 視聴率ランキング(ビデオリサーチ調べ、平均値)
23.9% 日曜21時「華麗なる一族」(TBS系)
21.2% 金曜22時「花より男子2(リターンズ)」(TBS系)
20.1% 水曜22時「ハケンの品格」(日本テレビ系)
15.0% 月曜21時「東京タワー」(フジテレビ系)
14.3% 金曜23時「特命係長・只野仁」(テレビ朝日系)
13.2% 木曜22時「拝啓、父上様」(フジテレビ系)
12.7% 木曜21時「エラいところに嫁いでしまった!」(テレビ朝日系)
12.6% 月曜20時「浅草ふくまる旅館」(TBS系)
12.4% 火曜22時「ヒミツの花園」(フジテレビ系)
11.8% 木曜20時「新・京都迷宮案内」(テレビ朝日系)
10.2% 火曜21時「今週、妻が浮気します」(フジテレビ系)
_9.3% 金曜21時「松本清張 わるいやつら」(テレビ朝日系)
_9.3% 木曜22時「きらきら研修医」(TBS系)
_9.1% 土曜21時「演歌の女王」(日本テレビ系)

「冬ドラマ」の視聴率争いを制したのは、各所で既報のとおり木村拓哉主演の「華麗なる一族」。初回27.7%のロケットスタートを見せたあと、一度も20%を切ることなく、最後まで駆け抜けたなりよ。最終回は30.4%と、「冬ドラマ」では唯一30%台を記録。超豪華な共演陣、定評ある山崎豊子の小説が原作と、ヒット要素でガチガチに固められていたとはいえ、またしても「キムタク高視聴率伝説」に花を添えるカタチになったなりね。

2位の「花より男子2(リターンズ)」は、初回の2時間SPが19.4%と第3回が19.2%だった以外はすべて20%台を記録。前作がヒットした経緯から、続編も安定した視聴率が見込まれてはいたなりが、予想以上の結果を残したと言えるなり。展開的には牧野つくし(井上真央)と道明寺司(松本潤)がくっついたり離れたりと、前作と大差ないストーリーで、途中でやや間延びした感も否めず。それでも「華麗なる一族」に迫る勢いを見せ、最終回は27.6%を記録するなど、視聴者から絶大な支持を得たなりね。

3位の「ハケンの品格」は、ある意味「冬ドラマ」の最大の成果。「華麗なる一族」と「花より男子2」は原作や前作の評価から「高視聴率で当たり前」の下馬評だったなりが、オリジナル脚本で先の展開が読めない「ハケンの品格」はダークホース的な存在だったなりよね。終わってみれば、前クール「14才の母」で掴んだ「水曜22時」枠の視聴者を離すことなく、それ以上の結果を残したなりよ。いかに主演・篠原涼子、脚本・中園ミホの強力タッグだったとはいえ、最終的に20%を超える作品になるとは、放送前には予想できなかった人も多いのでは。

数字的には14.3%と全体の5位ながら、大成功と言えるのが「特命係長・只野仁」。視聴率ランキングにある作品の中で、これだけが「深夜ドラマ」の枠組みとなる23時台の作品にも関わらず、上位に飛び込んできたなりね。人気作の続編、お色気シーン、前作の集中再放送とヒット要素は揃っていたなりが、通常この枠のドラマは10%前後をウロウロすることが多いだけに、14.3%は出来すぎなほど。最終回には17.0%を記録しており、4位の月9「東京タワー」も危ういところだったなりよ(笑)。

その「東京タワー」は速水もこみちの学ラン姿でのハイテンションぶりに唖然とした初回はどうなることかと思ったなりが、「オカン」を演じた倍賞美津子の熱演に引き込まれた視聴者は多く、最終的には月9としては及第点レベルの15.0%にまとめてきたなりね。振り返ってみれば、なかなか良いドラマだったなり。

大きく期待を裏切り、最下位になってしまったのは天海祐希主演の「演歌の女王」。「冬ドラマ」が始まる前までは「視聴率女王」とまで呼ばれた天海祐希だったなりが、「演歌の女王」は初回から10.9%とつまづき、低空飛行のままフィニッシュしてしまったなり。もともと日本テレビの土曜21時枠は中高生を中心とした若い世代に支持されている枠にも関わらず、「演歌」を題材に選んだ時点で企画ミスとの声も多いなりが、この作品の失敗は天海祐希の評価に傷を付けることになってしまったなりね。

同じく「視聴率女王」と呼ばれている仲間由紀恵が主演した「エラいところに嫁いでしまった!」も12.7%と低調だったなりが、こちらは裏に「とんねるずのみなさんのおかげでした」(フジテレビ系)と「渡る世間は鬼ばかり」(TBS系)の強力番組が放送されている中での数字だけに、逆に「よくそれだけの数字を取った」と評価できるものなりね。

「電車男」以来、一時は「ヒットの法則」とまで言われたネット発のドラマは2本とも不発。「今週、妻が浮気します」と「きらきら研修医」はともにキャストに恵まれていなかった面はあるとはいえ、寂しい結果に終わっているなりよ。視聴者が飽きてきている可能性も。次の「春ドラマ」では「鬼嫁日記 いい湯だな」が控えているなりが、どのような視聴率動向になるのか、注目しておきたいところなり。

全体的に見ると、「秋ドラマ」で惨敗したTBSが、「冬ドラマ」では完勝したクールだったと言えるなり。同じ局の2作品が20%を超えるのは異例の展開だったなりね。逆に、高視聴率ドラマが常に期待されるフジテレビにとっては苦しいクールだったと言えるなり。

皆さんは2007年の「冬ドラマ」、どの作品が心に残ったなりか?

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