NTTドコモの「hTc Z」やソフトバンクの「X01HT」などのスマートフォンを投入したことで、日本でも広く認知されるようになった台湾のHTC（High Tech Computer）。もともとWindows CEをベースにした「ポケットPC」「ポケットPC フォン」「スマートフォン」の3分野において、大きなシェアを持つメーカーとして、世界的には認知度の高い企業だったなりが、日本でも特に「X01HT」の評判が良いことから、徐々にファンを増やしているなりよね。

そんなHTCが、スマートフォンをさらに進化させたような、魅力的な製品を米国で発表したなりよ。それはWindows Vistaを搭載したUMPC（Ultra Mobile PC）「HTC Shift」。「UMPCって何だっけ？」と、すでに忘却の彼方へと消えてしまった人がいるかもしれないなりが、マイクロソフトが「ノートPCやタブレットPCのカテゴリの間に存在する溝を埋める製品」を掲げ、昨年の今頃に発表した、いわゆる「Origami」のことなりね。

では、発表された「HTC Shift」の特徴やスペックを簡単にまとめておくなり。

◎「HTC Shift」（HTC）
・7インチのワイドスクリーン液晶を搭載（タッチスクリーン）。
・30GBのHDDを搭載。
・QWERTY配列のフルキーボードを搭載。
・Microsoft Vista Business OSを搭載。
・Tri-Band UMTS/HSDPAに対応。
・クワッドバンドGSM/GPRS/EDGEに対応。
・無線LAN、Bluetooth 2.0を搭載。
・欧米では2007年第3四半期に発売予定（その他の地域は未定）。
・価格は未定）

本体サイズは小ぶりながら、Windows Vistaとフルキーボードを搭載しているのが大きな特徴。通信機能も内蔵しているため、スマートフォンのような使い方もできそうなりよ。フルキーボードをスライドさせたあと、液晶を手前に傾けることができるため、机の上ににおいて、通常のノートパソコンと同じように作業することができるなりね。

発表から1年が経過しても、イマイチ盛り上がってこないUMPC市場の起爆剤になる……かもしれない「HTC Shift」。日本で発売されるかどうかはまだ分からないなりが、期待して待ちたいなりね。