かつては絶対的なコンテンツだった「巨人戦」の野球中継も、近年は日本テレビにとってお荷物的な存在。主催試合を全国中継することで、巨人は日本各地にファンを増やしてきたなりが、低迷する球団の成績に連動するように視聴率も下落の一途をたどり、視聴者からの風当たりが年々強くなってきているなりよね。それに伴い、「延長放送はするな」「中継数を減らせ」といった厳しい声が、日本テレビには頻繁に届いているようなりよ。

ただ、視聴率は取れなくなったと言っても、ファンの数が球界トップクラスなのは変わらぬ事実。長年のファンにとっては、これまでの「テレビを付ければ、巨人戦の主催試合はすべて見られる」という環境が徐々に崩壊していくのは、単純に寂しい話だと思うなり。また、巨人以外のファンにとっても、応援している球団を中継で見られる「希少なチャンス」が失われてしまうため、地上波での中継が減ることを悲しむファンは少なくなかったなりね。

そこで、日本テレビが地上波での中継数減少を実行に移すための振り替え案として、準備を進めてきたのがネットでの無料映像配信。日本テレビ系の衛星スポーツチャンネル「G＋」の放送内容とほぼ同一の映像を、試合終了後から配信するなりよ。生中継ではなく、試合終了後から、というあたりはファンの賛否が分かれそうなりが、まずはネットに対応するというファーストステップを評価したいなりね。

最初のネット配信は4月3日の中日戦から。勝利試合に関しては、巨人選手のヒーローインタビューなども放送する予定のようなり。まだネット配信ページのURLは発表されていないなりが、日本テレビや読売新聞、巨人軍公式ページから誘導が行われるようなり。

ちなみに、今年はヤフーがソフトバンク、日本ハム、ロッテ、楽天の主催試合をネットで生中継する予定。阪神はタイガースネットコムのインターネット接続利用者に限り、甲子園での試合を無料で生中継するほか、横浜はTBSのサイトで主催試合のダイジェストをネット配信するようなりよ。まだ全球団は出そろわないなりが、いよいよ「ネットで野球中継（野球動画）を見る」という環境が整ってきたなりね。野球ファンとしては嬉しい限りなり。