「神様助けて」水道会社に2億3000万円請求された教会の悲劇。

2007/03/26 15:09 Written by Maki K Wall@駐米特派員

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ペンシルバニア西部のフォード・シティ。人口3,500人ほどの小さな町で、ここにあるセカンド・バプティスト・チャーチも、ミサに通う信者が75人程度の本当にこじんまりとした教会です。ところが先日、ここの事務所に水道会社から、とんでもない請求書が届いてしまいました。なんとその金額、2,000,000ドル。日本円にして2億3000万円以上です。小さな施設であるハズのこの教会に、なぜそんな大量の水を使う理由があるというのでしょう?

実は問題があったのは、協会が所有する建物。数年間空き家となったままなのですが、昨年電気会社が工事のために電気を切った後、再び配電をするのを忘れてしまったのです。そしてそのまま冬がやって来たのですが、暖房の無い建物内で、水道管が凍結して破裂。家中が水浸しになってしまったとか。流れ続ける水は、野外まで漏れ出てしまったのですが、あいにく積雪のために誰も気づくことが無く、そのまま数ヶ月。垂れ流しとなった状態で水道メーターはどんどん上がっていってしまったのです。

しかも水道会社側は、水がどんどん使用されているのを把握していたものの、水漏れを発見できなかったとかで、そのまま放置。しかも酷い話で、放っておいたくせに水道代だけはきっちり計算していたとかで。結局、数か月分の累積金額が先ほども書いたような巨額に膨れ上がった時点で、教会に請求書を送りつけたのです。

……そんな話あるかいっ!?

教会側はもちろん腰を抜かすほど驚いてしまったそうで、とりあえずは災害保険等で補償してもらい、支払い出来ないものか対策を考え中。しかし、水道会社、どの面下げてそんな非道な請求出来るものかと……。

神様に怒られるわよ、まったく。

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