宮崎駿監督が4年ぶりにメガホン、「崖の上のポニョ」を来夏公開へ。

2007/03/20 11:00 Written by コ○助

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昨年公開された映画「ゲド戦記」の製作がまだスタートする前のこと。原作者のル・グウィンから映画化のオファーを受けた宮崎駿監督が、「映画製作から引退する」との理由でこれを固辞。長男の宮崎吾朗監督が代わりにメガホンを執ることが伝えられ、この決定がジブリファンから激しい反発を買ったのは記憶に新しいところなりよね。

「ゲド戦記」製作の過程で漏れ伝わってくる話は、「親子で激しい対立があった」「宮崎駿監督が別の作品の製作を始めた」といった、スタジオジブリの「迷走」ばかり。結果的に宮崎吾朗監督の処女作として公開された「ゲド戦記」は、ジブリ作品としては不発とも言える77億円止まり(※それでも2006年の邦画興行収入成績1位)となり、作品の出来に関しても、ファンの評価は真っ二つのままなりよ。

もし「ゲド戦記」を宮崎駿監督が撮っていたら。仮定の話はしても仕方がないなりが、少なくとも映画製作に関しては素人同然だった宮崎吾朗監督よりも、ずっと完成度の高い作品に仕上がっていたはず……というのが一般的な見方。キャリアに歴然の差がある両者を比べるのは酷とはいえ、実力差が如実にスクリーンに現れていただけに、ファンの落胆は予想していたよりも大きなものだったなりね。

製作開始当初から宮崎吾朗監督へのアレルギー反応が渦巻いていた「ゲド戦記」だったなりが、そのような状況の中でも一縷の望みとしてファンに期待を持たせていたのは、「宮崎駿監督が別の作品の製作を始めた」という情報。作品の詳細については全く情報が漏れて来なかったなりが、宮崎駿監督が引退したわけではなく、また映画製作に情熱を注いでくれるという「心変わり」を素直に喜んだファンは少なくないなり。

それからしばらく宮崎駿監督の新作が大きな話題となる機会がなかったなりが、3月19日、ついに東宝から詳細な情報が公開されたなりね。新作のタイトルは「崖の上のポニョ」。「『人間になりたい』と願う金魚姫のポニョと5歳の男の子、宗介の交流を描いた作品」(読売新聞より)だというなり。原作モノではなく、脚本もすべて宮崎駿監督のオリジナル。「作画にコンピュータを一切使わず、水彩画やパステル画風の手書きで表現する」(同)という、これまでの宮崎駿作品とはひと味異なる作品になりそうなりよ。

公開は来年の夏。まだずいぶんと先の話なりが、ファンならずとも楽しみな「崖の上のポニョ」の公開が待ち遠しいなりね。

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