新作『ステイディアム・アーケイディアム』が世界24カ国のチャートで1位となり、第49回グラミー賞で4部門を受賞するなど、絶好調のレッド・ホット・チリ・ペッパーズ。2日目のヘッドライナーを務めた昨年のFUJI ROCK FESTIVALで空前の盛り上がりをみせたことからも、“世界で最も愛されているロックバンド”であることが分かるのだ。

そんなレッチリの来日公演を楽しみにしていた人も多いと思うけど、残念ながら19日の大阪公演、22日の東京公演、23日の東京追加公演の全日程が延期となってしまったのだ。理由は、フロントマンのアンソニー・キーディスが気管支肺炎にかかったため。「10日間の絶対安静」と診断されたので、来日自体が不可能になってしまった。

3月13日には『ステイディアム・アーケイディアム』からシングル・カットされる「チャーリー」の公式ミュージックビデオを公募するニュースが報じられたのだけど、コンテスト公式サイトのメッセージビデオで、いつもどおりパワフルだったフリーややけにハイテンションのチャドと対照的に、アンソニーの元気がなかったことが思い出されるのだ。風邪気味だったようだけど、このときの状態をこじらせてしまったのかも。

気になる振替公演はまだ決定していないものの、主催者のスマッシュによると、今年の秋になる見込みだとか。楽しみにしていた人にとっては酷な待ち時間なのだ。

昨年のU2といい、日本は大物海外バンドの鬼門なのだろうか。今回はU2の“メンバーの家族が病気”とは違い、本人が病気だというからあきらめがつくのだけど。アンソニーにはゆっくり休んでもらって、振替公演でフジロック以上の最高のステージを披露して欲しいのだ。うーん、残念。