漏洩で大騒ぎ? 宝くじ当選者の個人情報が新聞記事に。

2007/03/16 13:44 Written by Maki K Wall@駐米特派員

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先日セントルイス出身で、元電気技術士の84歳になる男性が高額宝くじに当選したニュースがありました。その金額2億5400万ドル (日本円にして308億7700万円)! ウォール真木もこのおじいさんが購入した「パワーボール」という宝くじを買うことがあるのですが、今のところ当たったのは15ドルが最高(笑)。

ちなみにこの男性は当選したお金は家族全員で分けるそうで、3人の息子とその家族も大喜びだそうです。よかったねー。

さてこの宝くじなんですが、米国では高額当選の場合はルールとしてその氏名を公表しないといけないのだそうです。ちゃんと当選者が実在しますよ、という公平さを示すためだそうですが、名前が出てしまったら、お金目的にやってくる人々が殺到するんだろうなぁ。気の毒に。いや、お金持ちになったんだから、やっぱり気の毒じゃないか……(笑)。

しかしメイン州におしまいのヴェニソン・ターナーさん。彼の場合は、様々な個人情報まで地元新聞で晒されてしまい、大迷惑をこうむっているとか。

ターナーさんは3月の始め、同州が主催している宝くじで300,000ドル(日本円で約350万円)を当てました。そして地元新聞が彼のことを取り上げ、自宅で彼がその金額の小切手を手にしている場面を写真におさめ、それを紙面とオンラインにて掲載。ところが、この小切手。添付の書類に彼の氏名、住所、電話番号、生年月日、さらに最悪なことに社会保障番号までが記載されており、それら個人情報が丸々読める状態になっていたとか。

社会保障番号は成人の米国人なら必ず持っている番号で、仕事をするのにも、免許証を取るのにも必要です。さらに米国で身分を証明するためにもっとも一般的に使われている情報であり、逆にこれが漏れてしまうと、犯罪に利用されてしまうこともしばしば。下手すれば、ターナーさんを装って、銀行口座の預金を奪うなんてことも可能だし、さらに宝くじ当選者だと知られていることも考慮すれば、もうこれ以上のターゲットはいないワケで……。どうすんのよっ!

地元新聞側はすぐにターナーさんに連絡を取り事情を説明。紙面でも謝罪文を載せるなど、とりあえず反省の姿勢だそうです。今のところターナーさんに悪の手は伸びていないそうですが、今後どう対応すればいいのやら、ちょっと放心気味だそう。

いやはや、こればっかりはお気の毒ですなぁ。

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