まだ日本が江戸時代だった1853年(嘉永6年)に開業した、日本最古の遊園地「浅草花やしき」。もともとは植物園だったなりが、動物の展示や見世物小屋、遊戯施設の設置などを経て、徐々に現在の遊園地の形になっていったなりよ。1953年(昭和28年)に設置されたローラーコースターは営業開始から50年以上が経った今もなお健在で、日本に現存する最古のローラーコースターとして知られているよね。
ただ、東京近郊に大型のテーマパークや遊園地が登場し、娯楽が多様化していく中で「浅草花やしき」の経営は悪化。施設も老朽化していき、親会社のトーゴ(旧社名:東洋娯楽機)が2004年に事実上倒産したことを契機に、閉園の危機に立たされたこともあったなりよ。でも、そこに現れた救世主がバンダイの子会社で、地元・浅草に本拠を置くバンプレスト。バンダイのキャラクタービジネスを請け負うバンプレストのノウハウを注入することで、再建を目指すことになったなりね。
あれから3年。風向きは変わり、最近の「浅草花やしき」は入場者が徐々に増え、経営状態は安定してきたようなり。刺激的なアトラクションがあるわけでも、大型の施設でもない「浅草花やしき」なりが、そういった施設ではないからこその魅力、浅草の街との一体感などが若い世代の目には新鮮に映り、一定の人気を獲得するに至ったなりね。
そんな「浅草花やしき」に、11年ぶりとなる大型のアトラクション「ディスク・オー」が登場したなりよ。円盤形の乗り物が回転しながら急降下するもので、2005年の「愛・地球博」で日本に初上陸し、会場の絶叫マシンでは人気No.1に輝いたほど。現在は「愛・地球博」の会場をそのまま利用した愛知県の「ファミリー愛ランド」や、茨城県の「国営ひたち海浜公園内プレジャーガーデン」などで同型機を楽しむことができるなりが、東京では「浅草花やしき」が初登場となるなり。
新たな魅力が加わった「浅草花やしき」。暖かくなってきたことだし、浅草近辺を訪れる際には、足を伸ばしてみてはいかがなりか?