財政破綻の夕張市長選にあの“戦国武将”が出馬、100億円投入も。

2007/03/06 22:56 Written by コジマ

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600億円という膨大な債務を抱えて財政破綻した北海道夕張市。国が「財政再建団体」への移行を認め、18年間かけて353億円の赤字解消を目指すことが決定したのだけど、4月の選挙で新たに選ばれる市長は責任重大。現職の後藤健二市長は再選出馬しないことをほのめかしているのだけど、現在、千葉県野田市の前市議・若林丈人氏や北海道今金町の無職・岡本昌明氏の2人が出馬表明したほか、5人が立候補を予定している。これに加えて選挙名物のあの“戦国武将”が名乗りを上げたのだ。

立候補の意向を示したのは、「唯一神又吉イエス」こと又吉光雄氏とともに“選挙で見るちょっとヘンなおじさん”や“インディーズ候補”として有名な、青森県五所川原市に住む「羽柴(誠三)秀吉」こと三上誠三氏。

三上氏の本業は土木業。一代で莫大な財産を築き上げ、羽柴(豊臣)秀吉の生まれ変わりを宣言、青森県五所川原市にある大阪城を模した自宅や国会議事堂形の旅館(以前は平等院鳳凰堂だった)はテレビなどで何度も紹介されているので、ご存じの方も多いはず。「天才・たけしの元気が出るテレビ!!」で有名になった俳優の三上大和は二男なのだ。

三上氏は、1999年の東京都知事選に出馬して以来、11度も国会・地方議員、知事・市長選に立候補しているものの全敗。地元・五所川原市長選では2度も敗れているのだ。

そんな三上氏だけど、今回は「私財200億円のうち、半分使ってもいいと家族の許可を得てきた」(ZAKZAKより)とのことで、財政難に苦しむ夕張市にとっては願ってもない立候補。一度も当選したことがないのでその政治手腕は未知数ながら、ここまでの財を築いた経営手腕は証明されているので、救いの神となるかもしれないのだ。ただ、三上氏は05年の大阪市長選や今年の宮崎県知事選にも出馬の意向を示したのだけど、いずれも見送っている。

日本経済新聞社が行った「地域ブランド(地域団体商標)調査」で1位に選ばれた夕張メロンなどを新しい知事がどう生かすのか、選挙の行方とともに注目なのだ。

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