鮮やかな色彩に甘さ、酸っぱさで目も舌も楽しませてくれるフルーツ。最近はマンゴーが人気で、
楽天市場のフルーツ・果物人気ランキングでも、さくらんぼやみかんなどの定番フルーツに交じって上位に入っている。また、健康面からブルーベリーの人気も高まっているのだ。
こうした中、アサイーという耳慣れないフルーツが注目されている。なんでも、2002年に日本で初めてジュースが販売されて以来、毎年輸入量が増加しているのだとか。大手菓子メーカーなども触手を伸ばすこのフルーツ、いったい“何者”なのだろうか。
アサイーは、ブラジル原産の木。ヤシの仲間で、フルーツのアサイーはこの木の実だ。まあ、ここは面倒なので、実のことをアサイーとするのだ。色は紫で、ブルーベリーより1回り大きく、プルーンのような味。ジュースやスムージーとして提供されているのだ。ちなみに、アサイーの新芽はフランス料理などに使われるのだとか。
アマゾン川流域の過酷な環境で栽培されるアサイーの最大の特長は、その高い栄養価。ポリフェノール量が赤ワインの約30倍で、その中でも高い抗酸化作用のあるアントシアニンがブルーベリーの約5倍、食物繊維がゴボウの約3倍、カルシウムが牛乳と同等、鉄分がプルーン120個分と、まさに“奇跡のフルーツ”なのだ。
日本では
フルッタフルッタがジュース店や通信販売で提供し始め、タリーズコーヒーやロイヤルホスト、ナチュラルローソンなどでも販売し、その人気は徐々に上昇。森永乳業がヨーグルトや清涼飲料、デザートなどを商品化するそうで、“ブレイク前夜”の状態なのだ。
このアサイー、ブラジルで修行する柔術家の間では以前からかなり有名で、ぼくも
トライフォースの早川光由選手がピューレ状のパックを(日本で手に入らないので)うれしそうに見せてくれたときに知ったのだ。あまりに毒々しい色だったので、ぼくは遠慮させてもらったのだけど……。アサイーとの出合いについては、
GRASCOの桑原幸一選手の
日記に詳しく記されている。桑原選手も最初はかなり躊躇したみたい。ブラジルでは、スポーツ選手のためにプロテインとミックスされたものも販売されているのだとか。
柔術家、サッカー選手など本格的なアスリートに愛飲されているアサイー、マンゴーやブルーベリーに次いでブレイクするのか、注目しておきたいフルーツなのだ。