第79回アカデミー賞、菊地凛子や「硫黄島からの手紙」は受賞逃す。

2007/02/26 14:23 Written by コ○助

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今年は「バベル」に出演した菊地凛子が日本人女優としては49年ぶりにノミネート(助演女優賞)。また、渡辺謙、二宮和也、中村獅童ら日本の豪華俳優陣が出演したクリント・イーストウッド監督の「硫黄島からの手紙」が作品賞にノミネートするなど、例年以上に日本からの注目が集まっていた、世界最大の映画の祭典「アカデミー賞」なりが、25日(日本時間26日)に授賞式が行われ、各賞が発表されたなりね。

それでは簡単に、主要各賞の受賞結果をまとめておくなり。

○作品賞
 「バベル」(アレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥ監督)
☆「ディパーテッド」(マーティン・スコセッシ監督)
 「硫黄島からの手紙」(クリント・イーストウッド監督)
 「リトル・ミス・サンシャイン」(ジョナサン・デイトン、ヴァレリー・ファリス監督)
 「クィーン」(スティーヴン・フリアーズ監督)

○監督賞
 アレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥ(「バベル」)
☆マーティン・スコセッシ(「ディパーテッド」)
 クリント・イーストウッド(「硫黄島からの手紙」)
 スティーヴン・フリアーズ(「クィーン」)
 ポール・グリーングラス(「ユナイテッド93」)

○主演男優賞
 レオナルド・ディカプリオ(「ブラッド・ダイヤモンド」)
 ライアン・ゴズリング(「Half Nelson」)
 ピーター・オトゥール(「Venus」)
 ウィル・スミス(「幸せのちから」)
☆フォレスト・ウィテカー(「ラストキング・オブ・スコットランド」)

○主演女優賞
 ペネロペ・クルス(「ボルベール/帰郷」)
 ジュディ・デンチ(「Notes on a Scandal」)
☆ヘレン・ミレン(「クィーン」)
 メリル・ストリープ(「プラダを着た悪魔」)
 ケイト・ウィンスレット(「Little Children」)

○助演男優賞
☆アラン・アーキン(「リトル・ミス・サンシャイン」)
 ジャッキー・アール・ヘイリー(「Little Children」)
 ジャイモン・フンスー(「ブラッド・ダイヤモンド」)
 エディ・マーフィ(「ドリームガールズ」)
 マーク・ウォールバーグ(「ディパーテッド」)

○助演女優賞
 エイドリアナ・バラッツァ(「バベル」)
 ケイト・ブランシェット(「Notes on a Scandal」)
 アビゲイル・ブレスリン(「リトル・ミス・サンシャイン」)
☆ジェニファー・ハドソン(「ドリームガールズ」)
 菊地凛子(「バベル」)

作品賞に輝いたのは、マーティン・スコセッシ監督の「ディパーテッド」。香港の大ヒット映画「インファナル・アフェア」を、レオナルド・ディカプリオ、マット・デイモン、ジャック・ニコルソンなどの豪華キャストを揃えたリメイク作なりね。日本でもすでに公開されているなりが、例えばYahoo!ムービーの評価を見ておくと、5点満点中の3.31点。レビューには批判的な声も目立ち、概ね「インファナル・アフェア」を超えることができなかった、という理由が多いようなり。アンディ・ラウとトニー・レオンのコンビが完璧すぎたゆえ、「ディパーテッド」がやや劣る印象を受ける人が多いのは仕方がないところなりか。

なお、マーティン・スコセッシ監督はこれまで何度もアカデミー賞にはノミネートされながら、一度も受賞したことがなかったなりよ。6度目の挑戦で、ようやく悲願を達成することができたなり。悲願と言えばレオナルド・ディカプリオもアカデミー賞の受賞経験がなく、今回は本人も期待していたようなりが、残念ながら今年も受賞ならず。実績を積み上げ、ハリウッドでもトップクラスの俳優であっても、なかなかアカデミー賞には手が届かないなりね。

前哨戦で圧倒的な強さを見せていた「リトル・ミス・サンシャイン」は、作品賞を逃し、主要6部門では助演男優賞のみの受賞。期待された助演女優賞の菊地凛子や、作品賞の「硫黄島からの手紙」も受賞を逃してしまったなり。

今年のアカデミー賞の結果、皆さんは予想通りだったなりか?

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