2月末で東西の8調教師が引退、「名伯楽」伊藤雄師や奥平真師も。

2007/02/20 21:23 Written by コ○助

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春は出会いと別れのシーズン。競馬界も例外ではなく、春先には新しい騎手や調教師が入ってくる一方で、長年競馬の世界を支えてきた人々が去っていくなりよ。今年はベテラン調教師が8人引退するなりが、その中には「名伯楽」と呼ばれ、数々の名馬たちを育て、管理してきた関西の伊藤雄二師と、関東の奥平真治師の名前があるなり。

1937年生まれの伊藤雄師は、18歳のとき、伊藤正四郎厩舎の見習いとして競馬の世界に足を踏み入れ、22歳で騎手デビュー。ただ、騎手としてはあまり大きな足跡を残すことができなかったなりよ。人生の大きな転機となる29歳を迎えるまでは、グッとガマンのときだったなりね。

伊藤雄師の才能が開花したのは、伊藤正四郎師が亡くなり、厩舎を引き継ぐべく調教師に転身してから。1987年の桜花賞と優駿牝馬(オークス)の牝馬二冠を達成したマックスビューティー、1989年桜花賞馬のシャダイカグラ、激戦だった1993年の東京優駿(日本ダービー)を制したウイニングチケット、1996年の優駿牝馬や1997年の天皇賞(秋)を勝った名牝・エアグルーヴ、そして2002年の秋華賞やエリザベス女王杯を制したファインモーションなど、まさに「名馬」と呼ばれる馬たちを育て上げたなりね。現役の調教師としては唯一の「1000勝調教師」でもあったなり。

奥平真師は1936年生まれの70歳。25歳のときに調教助手から調教師に転身して以来、関東の名調教師として活躍してきたなりよ。名馬の多い「メジロ」の競走馬を多く管理してきたため、競馬ファンからも人気の高い調教師だったなりよね。代表的な管理馬には1986年の桜花賞、優駿牝馬、エリザベス女王杯の牝馬三冠を達成した名牝中の名牝・メジロラモーヌや、1990年代前半のアイドルホースとして絶大な人気を博した宝塚記念馬のメジロライアン、1991年菊花賞馬のレオダーバなどがいるなり。2005年には通算800勝も達成していたなりね。

2人を含めた8調教師の管理馬が走るのは25日の日曜日が最後。競馬ファンはその姿をしかと目に焼き付けておくべし。

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