ケータイの新しい形? 開発者が語る初の2画面端末「D800iDS」。

2007/02/15 15:21 Written by コ○助

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1月に発表されたNTTドコモの「春モデル」の中にあった、見慣れぬ形状の端末。あるべきはずのキーパッドがなく、そこにあるのは液晶画面という、「ニンテンドーDS」を彷彿とさせるような2画面液晶が特徴を持ったのが、三菱電機製の「D800iDS」だったなり。

◎D800iDS(三菱電機製)
・ダイヤルキー部分にもタッチパネルを採用した「2画面ケータイ」。
・メインディスプレイは2.2インチ(約26万2114色)液晶、タッチパネルは2.2インチ(約6万5536色)液晶。
・130万画素のCMOSカメラを搭載。
・着うたフルやおサイフケータイ、プッシュトークなどのサービスに非対応。
・外部メモリはなし。
・ニンテンドーDS用ソフト「右脳鍛錬ウノタン」のモバイル版をプリセット。
・本体色はブラック、ホワイト、シルバーの3色。

2画面にするメリットは携帯電話で扱える情報量が増えること、デメリットは入力操作がタッチパネルに限られること。良い面も悪い面もあるため、なかなか評価の難しそうな端末なりが、「D800iDS」の開発の経緯などを、NTTドコモや三菱電機の担当者がインプレスに語っているなりよ。

「試作機の開発は2004年の12月から始めました。市場調査や使い勝手の調査などはさらに前の、2004年の9月頃から開始していました」
「次のモデルについては、市場に出してみて反応を見ながら、検討していきます。2画面は可能性があって、もう少しここが良くなれば、という話が出てくれば次の企画を立てることになります」
「2画面のインターフェイス、という観点でみると、将来的には90Xシリーズに入っていてもいい機能なわけです」
「手書き入力を搭載しました。ひらがなの入力に対応していて、99%ぐらいの認識率だと思います」

開発が始まったのは2004年と意外と前のこと。2005年にはCEATECに試作機が展示されていたことを考えると、そこから機能調整やマーケティングにずいぶんと時間をかけたようなりよ。2画面液晶というコンセプト自体は今後「90x」シリーズに入ってくる可能性もあるなりが、すべては「D800iDS」がユーザーや市場に支持されるかどうかにかかっているなりね。

機能的には、2画面に対応したアプリを専用に開発したり、手書き入力が搭載されていたり、といった「D800iDS」の特徴を生かした作りになっているのは○。でも、キーパッドによる文字入力が一般的な中で、「タッチパネルでメールを打つ」という作業に抵抗を覚える人は多そうなりよ。未来の携帯電話の運命を左右する……かもしれない「D800iDS」。どの程度売れるのか、注目しておきたいところなり。

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