真冬のナイアガラ川をゴムボートで横断? 立ち往生のカナダ人救出される。

2007/02/07 07:40 Written by Maki K Wall@駐米特派員

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アメリカとカナダの国境を流れるナイアガラ川。その川が断層を流れ落ちる場所がいわずと知れた観光名地、ナイアガラの滝です。ウォール真木も数年前に家族で行ったことがあるのですが、その流れ落ちる水量やら轟きやら、上から見た滝つぼの吸い込まれそうな怖さやら、そういったスケールの大きさに思わず足がすくんでしまい、本気で

「いやだー!帰るー!」

と家族を困らせました。だって大量の水を見ると恐怖症になるんだってば……。ちなみにその直後、カナダ側に渡ってそっちから滝を眺めよう、と提案したダンナ。渋々付いて行ったのですが、国境を渡ったところでパスポートを持っていないことが発覚(アメリカからカナダへはパスポート無しでOK)。米国生まれのダンナと娘たちはすんなりアメリカ再入国を果たしたのですが、ワタクシだけは日本生まれの帰化市民ってことで税関に拘束(涙)。無事にアメリカの地に戻ることが出来たのは、数時間後のことでした。

まぁ、この様に個人的にはあまり思い出がよろしくないナイヤガラなんですが、先日この川で真夜中ゴムボートで立ち往生している男性を米警察が発見、保護しました。救出されたのはカナダ人ウェイン・キングウェルさん40歳。以前カナダ政府との彼の間に起こったとある法的問題のために、国外に出ることを禁止されていたのだとか。しかしキングウェイ氏は米国発行のクレジットカードを所有しており、その支払いのために川を越え、最寄のバッファロー市まで行こうとしていたのです。

しかも何故わざわざそんなことまでして自ら支払いを行おうとしたのかというと、カナダからの送金だと80ドルの手数料が取られてしまうからだったとか。まあ日本円にして1万円弱なんですけど、彼にとっては多少(?)危険を冒してもいいと判断したほど、勿体無い金額だったみたいですねぇ。

しかしキングウェイ氏が川の横断をしようとしたのは、真冬のしかも深夜。この寒さで立ち往生しちゃったのですから、凍傷になってしまいました。救出後、違法入国の容疑で逮捕される前に、まずは病院送りになってしまったのも頷けます。

まったく、はた迷惑な(笑)。

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