コーヒーの味はスタバよりマック? 米消費者情報誌が比較。

2007/02/06 17:16 Written by コジマ

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1990年代から北米で流行し、日本にも飛び火したシアトルスタイルカフェ(飲み歩き可能なコーヒー)・ブーム。その火付け役のスターバックスは、エスプレッソコーヒーにミルクを入れた「ラテ」やオシャレな内装、オープンテラス、店内禁煙などで、コーヒー好きだけでなく多くの人の支持を集めているのだ。ファストフード店のような感覚で、気軽に利用できることもその魅力の1つ。

ところが、専門店であるはずのスターバックスのコーヒーよりも、マクドナルドのもののほうがおいしいとする比較記事が出ているのだ。比較したのは、米消費者情報誌のコンシューマー・リポーツ。その結果が同誌の最新3月号に掲載されている。

コンシューマー・リポーツ誌は、「訓練された」調査員を各チェーンの2店舗ずつでテイスティングをした。マクドナルドで対象となったのは、昨春に投入された「プレミアム・ロースト」。1杯1.35ドル(約162円)の“高級コーヒー”なのだ。コンシューマー・リポーツ誌の寸評では、「上質でカフェインの強さも適度。目を覚ますのに不足しているところもあるが、欠点はなかった」と絶賛。今回比較した中で最もおいしいコーヒーとしたのだ。

一方、スターバックスでは1.55ドル(約186円)のブラックコーヒーをテイスティング。「カフェインが強いが、ローストし過ぎで苦く、目が覚める代わりに涙が出る」と酷評しているのだ。

このほか、バーガーキングとダンキンドーナツでも同価格帯のコーヒーを飲み比べているのだけど、それぞれ「コーヒーのように見えたが、水っぽく、少し酸っぱかった」「水っぽく、スターバックスより高い(1.65ドル)。害にはならないが、魅力もなかった」と、軒並み低評価。総評として「最も安くておいしいマクドナルドで飲むか、自宅で入れたほうがいいでしょう」とコメントしているのだ。

もともと米国ではミディアムローストのコーヒー(アメリカン)が好まれているので、ラテなどはほかとして、スターバックスのエスプレッソ・ブラックコーヒーは米国人の口に合わないのかもしれない。また、薄いという印象の強いアメリカンだけど、これはあくまでミディアムローストの豆を使用しているからなので、水っぽいと嫌われてしまうようなのだ。

今回比較された会社を含む米国のファストフード業界では朝食客の争奪戦が激化しているそうで、スターバックスに奪われた客を取り戻すためにコーヒーに力を入れるところが増えているのだとか。同誌は「ファストフードチェーンは、スターバックスの『キャラメル・マキアート』に飽きることを望んでいる」としているので、まだまだスターバックスの人気は衰えていないようなのだ。

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